202 / 206

第201話 潮吹き

喜助と2人でしていた時の快感がまだ抜けきれていなかったのか、それとも知らないだけで身体は複数プレイが気に入ってしまったとかいつもよりも早く高められていく。だめだ今イくとアレが喜助の身体にぶっかかる、そう思っていた時期もあったけど、いつしかそんな所で呑気にチンコ弄ってんのが悪いんだよと開き直ってしまった。 「う、っく……イ……クぅぅぅぅぅぅうああああああ♡」 「あぅ、スッゲェ、しまるぅ……」 「へこたれる」 結果誰より早くイった、喜助に負けただと、お前同じぐらいの声量で喘いでたろ。頑固であると同時に遅漏だとは思っていたがこれほどまでとは。チンコも遠慮なくしごかれてたから無事?に射精はしてしまったけど…… 「大丈夫か? なんか勢いないけど」 「ふぇ?」 「本当だ、なんかメス堕ちって感じでエロいな」 見たくないなと必死に訴える心を無視して恐る恐る下を見ると、そこには弱々しく勢いのない精液をダラダラと垂れ流すだけの情けないチンコだった。……元の世界では一度もこんな事なかったのに。と言うより最近前でイく事自体珍しいと言うか、随分と長い間開発されてたせいでご無沙汰になっていた。そしてようやく出たと思ったらこれ。嘘だろと一瞬自分の身体の異常に恐れ慄くものの、何か企みのある仁はこれだけでは俺を離さなかった。 「ひぅっ!? やだぁ! うごかんといてぇ、またイクから♡やめてぇ♡」 色々とキャパオーバーしそうだ。今は余韻を感じるので精一杯で休む時に集中していたと言うのに、仁は背後から容赦なく出すだすと刺激を送ってくる。それに悶絶しながらも必死に抵抗するが、それすらも意味をなさないようでむしろ可愛いなぁと言いながら動きは激しくなる一方だ。 「ネタばらしするとさ、イッた後にもヤリ続けたら潮吹きってのするらしいんだ。だからそれやってみたくてな」 「潮吹き……?」 「すげえエロいやつだよ」 「……今よりも?」 喜助よりかは汚れているとちゃんと自覚している俺は、潮吹きと聞いただけで今はなんとなく理解できた。だが異議を唱える権利はあるはず。それって普通は女の人がするもんじゃないのか、男じゃ出来ないのでは。それに出来たとしてもそれはお漏らしでは? いやだそれは嫌だぞ、メス堕ちした挙句お漏らしとか耐えられない。 今まで散々後ろから入れられて気持ちよくされ、更にはイかされたわけだけど、どうやら俺の中にはまだ自分は堕ちていない、元の世界に戻ったら普通の男になるという打算とも呼べない願望が残っているようだ。だからメス堕ちしたなと言われただけでも結構応えたのにこれで更に潮吹きとか俺の身体は一体どうなってしまうんだ。そんなかんじで否定の言葉は五万と出るが、肝心の口はもう無理とかおかしくなるとか、仁が喜びような事を言って媚びる以外力がなくなっている状態だ。 「むり、こわいぃ! ああっ、イくっ、イっちゃう、だめ、あぁあっ……!」 「怖くない怖くない、潮吹きは痛い事じゃないからな。気持ち良すぎておかしくなっても大事にしてやるから安心しろ」 「その、潮吹きというのは具体的にどのような事を言って……」 「このまま続けてたらいいのがみられるぞ、梓もクセになっちまうだろうなァ」 かろうじて出た必死の抵抗も宥められて終わる。結局その時まで潮吹きの意味を知らないだろう喜助は、嫌がる俺をみて一瞬動きをやめそうになったが、仁に諭されて動きを再開する。助けてと喜助に向かって手を伸ばしたいけどそんな事したら仁になんで言われるか、これでも多分お仕置きのつもりだろうし更にハードにされたらマジに死ぬ。 「あらこれで諦めろ、年貢の納め時ってやつだ!」 「ッッ〜〜〜!!♡♡」 前立腺、そして結腸を貫かれると、もう声すら上がらない。下を突き出して犬のような顔をしてしまう、焦点もあってないから多分正面から見たらベロだしアヘ顔だ。やばい来てしまう、射精はもちろん放尿とはまた違う、まさかこれから塩なのか。今出したら次は間違いなく喜助の顔に直撃する、そんなことあっていいのか、いいやもうそういう問題じゃあない、だしたい♡だしたい♡、気持ちいいんいっぱい出す、お仕置きで塩吹いてまう♡ 「ほらッ! このままイけよ、彼氏の腕の中で潮吹きできて幸せだなぁア?」 身体がガッと熱くなった、 「イくっ、イくっ♡イきゅぅぅぅうううっっっ!!!!!」 ブシャーーー♡♡!!! 「うわ!?」 「ッはぁ……よかったな委員長、目の前で拝めるなんざ役得だぜ」 勢いよく放出されるそれに驚いたのか喜助はパッと手を離した。それでも上半身にぶちまけてしまった事実は変わらないけど(かろうじて顔は免れた)。それと同時に仁も中に熱いものを出す、気持ち良すぎる、こんなのされたら戻れなくなる。元々童貞だから帰る場所はないけれどそれでも戻る権利はあるはずだ……今なくなったけど。 「もう梓を休ませてあげよう、僕はまだ射精出来てないからちょっとトイレで……」 「……お前、遅漏超えてなんなん?」 もうあとは任せたいと、仁に体重を預けた。

ともだちにシェアしよう!