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第2話

植物園の亜熱帯ゾーンがレオナのサボり場所だった。 レオナの出身国夕焼けの草原に似た気候のそこはとても居心地が良かった。 王宮(実家)の自室とは違い、そこには寝心地のいい大きなベッドはなかったが、植物園には王宮よりもとても居心地はいい。 噂話ばかりの家来もなく、日々がとても穏やかだった。 しかしそれはつい先日までのこと、レオナは苛立っていた。 ディアソムニ寮のマレウス・ドラコニアの存在が彼をとても苛つかせていた。 茨の谷の時期当主で、魔法師としての圧がとても高いのはレオナにもすぐ感じとれた。 しかもそれはマジフト大会での敗北で、力の差を否応なしに気付かされたのだ。 なにかマレウスに勝てるすべはないか、レオナはそればかり考える日々が増えていった。 ふと、瞬間レオナの身体に火が灯った。 「あぁ……、ったく。めんどくせぇカラダだな」 獣人族には稀にある発情期がレオナの身体を沸々と湧き上がらせていた。 幼い頃王宮で、政治家等がレオナに謁見を申し出て来ていた。 自分の力を政治の為に使うときが来たのか、そう思ったレオナはその者達と謁見したのだ。 しかし、それは自分が獲物となり身体を求められる為に開かれた『乱交パーティー』と化した。 それからというのも、レオナの身体には一ヶ月に数日間『犯されたい』と感じる発情期が来る様になってしまっていた。 この学園に来てからそういう日が来ると、自分で慰めていたレオナだったが、これを使えばマレウスに勝てるかもしれないと思ったレオナはマレウス探し始めた。

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