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第3話
マレウスは教室には居なかった。
一年の教室にレオナが訪れたことを知ったマレウスのクラスメイト達は、『とうとうマレウスを締めに、レオナ先輩が来た』と話していた。
まぁ、直々に己の尻でしばくつもりなのだからお礼参りとそう変わらないだろう。
「マレウスはきっと自室に籠もっておるじゃろう」
とても小さくて愛らしい少年だが、どのかマレウスと存在が似ているものがそう言うと、レオナは、舌打ちをしてからディアソムニ寮に向かった。
「とうとうマレウスにも友人候補が出来たかの。青春を謳歌するのじゃぞ」
だがしかし、この発言はとんでもない関係を作り出してしまうとは、誰もが想像しなかったことだろう。
そう、レオナ自身も予想外だった出来事になった。
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