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第4話

レオナがディアソムニア寮に着くと、流石ライオンの獣人属と言わんばかりの跳躍で外壁を登り屋根の上に立った。 そんな不法侵入のレオナの前にマレウスが緑色の光と共に現れた。 「よう、マレウス。マジフト大会では世話になったな」 レオナは長身だが、その更に一回り以上型いの良いマレウスと並べば、彼は華奢に見えた。 まぁ、ここには二人を見る者はいないが。 「お前は誰だ?この僕を知っているのか」 マレウスはレオナのことを覚えていない様子だった。 マレウスにとって己がそんな小さい存在だと知ったレオナは、余計に苛立たせた。 「レオナ・キングスカラーだ。これかはお前を直々にシバいてやる、三年の先輩だ」 偉そうにそう伝えたレオナにマレウスは嬉しそうに目を瞬いた。 「『シバいてやる』か。……この学園に来たらそのようなことがあるだろうとリリアから聞いていたが、まさか本当にそのようなことがあるとは思わなかった。今回はお前の言うことを受け入れてやろう」 マレウスのこの態度にレオナは余計に苛立ってしまっていた。 レオナはそのままマレウスを押し倒すと、慣れた手付きでベルトを緩めた。

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