23 / 104

第23話

「まさか、この僕が猫の爪切りをすることになるとは思わなかったぞ」 レオナは今まで爪を切ることまでラギーにさせていたのだ。 『爪切りくらい自分で出来るようになってくださいよ、レオナさん!!』とラギーにしてもらえなくなったレオナは、そのまま放置していたらしい。 「爪切りすら魔法を使うクソトカゲに言われたくねぇな」 レオナはマレウスに伸し掛かると、そのまま唇を深く重ねた。 「……まさか、この口付けか爪切りの礼だと言うつもりではないだろうな?」 「これで許せよ、マレウス」

ともだちにシェアしよう!