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第23話
「まさか、この僕が猫の爪切りをすることになるとは思わなかったぞ」
レオナは今まで爪を切ることまでラギーにさせていたのだ。
『爪切りくらい自分で出来るようになってくださいよ、レオナさん!!』とラギーにしてもらえなくなったレオナは、そのまま放置していたらしい。
「爪切りすら魔法を使うクソトカゲに言われたくねぇな」
レオナはマレウスに伸し掛かると、そのまま唇を深く重ねた。
「……まさか、この口付けか爪切りの礼だと言うつもりではないだろうな?」
「これで許せよ、マレウス」
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