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第48話

「早くっ、……挿入れろぉ」 夜中忍び込んだマレウスの部屋でレオナは淫れていた。 「たまには可愛くねだることをしてはくれないか」 マレウスには余裕があって、それが二人の立場の差だと思えてしまう互いだった。 甘いだけの前戯がとても億劫なレオナは早くことに及ぼうとマレウスのペニスを手で捕まえた。 「早くぅ、俺を。……犯せよ」 「全く、堪え性のない猫だ」 顔を快感に歪ませ誘うレオナの誘惑に負けてしまうマレウスの実の姿は、ただの雄だった。 かと言ってレオナは完璧な雌でもない。 雄々しい妖艶な存在で、その存在に気付いた雄達が群がるだけ。 雄を寄せ付ける蜜というべきなのかもしれない。 マレウスは誘われるがままアナルに狂器(ペニス)を挿入すると、それを歓迎するようにレオナの中がうねりをあげた。 「はぁ……、んっ!!」 この貫かれる快感を待っていたレオナは、思う存分揺らすマレウスの動きに、狂ったような喘ぎ声を出した。 余裕のあったマレウスに余裕がなくなる瞬間が近付いてきて、更に揺すりが激しくなっていく。 互いに気持ちのいい行為に、互いに淫れた。 そして、このときこそ互いに気持ちの悦い時間を分かち合っていた。 「……注ぐぞ、キングスカラー」 「あっ、ああー!!」

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