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第47話
「なんとかレオナをマレウスの好意に気付いて貰えぬか、ラギーからは言ってもらえるじゃろうか」
「うーん……、それは難しいッスかね。こう見えてレオナさんは俺のこと信用してない節があるッス」
マレウスとレオナの小競り合いの間で、リリアとラギーは当人同士に気付かれない小声で対話をしていた。
「やはりラギーは二人の関係に気付いておったか」
「気付いたというより、朝レオナさんを起こしに行ったとき、隣にマレウスさんが寝てたッスよ」
ラギーのその言葉にリリアは謝罪した。
「これは済まぬなラギーよ。マレウス、あやつが迷惑を掛けてしまった」
リリアが謝るとラギーは苦笑いをした。
「流石に驚いたッスけど、レオナさんがここまで執着するものって実家(王宮)のこととマレウスさんのことしかないッスからね。俺的にこの二人の関係に、まぁ納得したッス」
二人は互いの主人の小競り合いを眺め見て『ハァー』と大きな溜息を吐いた。
「マレウスもレオナも王族、鋭い割に鈍感だしのう……」
「二人とも似た者同士なのかもしれないッスね……」
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