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第66話
場所を教室から植物園に移動して、俺はマレウスの話を聞いた。
ようするに、サバナクロー寮のマジフト朝練で俺がやつの部屋で朝を迎えることをしないことを怒ってその言葉を放ったらしい。
「最初は何故僕はマジカルシフトが嫌いなのか気付かなかったのだ。だがようやく僕はマジカルシフトにお前が取られるから嫌いだということに気付いた」
マレウスは真剣な表情のままそう言うので、俺は何だか複雑な心境になった。
……俺はマレウスのマジフトでヤツを知り、ライバルとして見ていた。
なのにコイツは、マジフトに俺を取られる、マレウスはマジフトをライバル視しているということに複雑な気持ちになっていた。
そのことにマレウスがどれだけ俺を想っていることに気付き、そしてそんな思いを感じているコイツに恥ずかしさを感じた。
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