73 / 104

第73話

「……カラー、……だ」 快感の中で最近心地よく感じる声が聞こえる。 「あぁっ、あ」 自分の淫れる声に気付いて、押し殺した瞬間はっきりと声が聞こえた。 「キングスカラー、好きだ」 誰が俺を好きだって? 「はぁ、あ。ン」 「お前が、……とても愛しい」 マレウスははっきりとそう言っていた。 「や、やめろ……っ」 俺はマレウスに腕を捕まれて、ピストン運動の最中だった。 俺の視線とマレウスの視線が交わりあったとき、ヤツは優しく笑いかけながらこう言った。 「お前はとても美しい」 「っっ!!やめっろぉ……」 俺は出さずにイッた。

ともだちにシェアしよう!