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第95話

レオナがナイトレイブンカレッジに戻ったのは、その日の夜だった。 「……見合いのこと、何故僕に黙っていた」 「振られて来たぜ。第一俺は見合いなんてする気もなかったしな」 レオナは服を乱しながら、ベッドに腰掛けた。 「では何故今日見合いなどしたのだ」 マレウスのその疑問にレオナは溜息をついてからこう言った。 「俺が見合いをしなかったら、俺の代わりはチェカだった」 だからレオナは見合いに行った。 「まぁ、遊び人のような第二王子は嫌だと断られたし、チェカの結婚相手にはならなかったんだし万々歳だ」 「だが、それならせめて相談くらいはしてくれ」 レオナはマレウスの機嫌を取るように、ベッドに誘い腰紐を緩めた。 「それよりマレウス、帰ってきたらお前と直ぐに出来るように、下着つけてねぇんだ。……シようぜ」

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