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第94話
その数日後の土曜日、夕焼けの草原の使者がレオナを迎えに来た。
珍しく正装をしたレオナはそのままその使者と鏡の間に消えた。
「ブッチ、キングスカラーは何処に行ったのだ?」
その光景を見たマレウスはサバナクロー寮のレオナの部屋に来ていた。
そしてそのときに部屋を掃除していたラギーにマレウスは聞いた。
「お見合いらしいッスよ。王族も大変ッスね」
「……そうか」
だからレオナのセックスがいつにも増して激しかったのか、マレウスは悟った。
「ありゃレオナさんは断られる気まんまんだったッスね。首の空いた服わざと着てっちゃって」
「キングスカラーはとても美しい」
「女の人は自分より綺麗な男は選ばないもんですよ。マレウスさんは安心してレオナさんの帰りを待ってて欲しいッス」
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