全部、貴方に教わったから、きっと、俺の身体は貴方の好みに仕立ててもらえてるでしょう？ 「ン……敦之、さん、っ」 　俺のおねだりのキスも。 「ぁっ」 　声も。 「欲しい、です」 　貴方への触り方も。 「い、い？　敦之、さん」 　甘えた仕草も。 「あっ……あぁ」 　俺の身体も。 「ぅンっ……あ、あぁっ、あ」 　全部、きっと貴方の好みに仕立ててもらえてるでしょう？ 　貴方のことをたくさん気持ち良くしてあげられるように躾してある。貴方の手で、そうしてもらった。 「拓馬、っ」 「ン、あっ……ン、敦之、さんの」 　俺の口の中ですごく硬くなってくれた、それにそっと手を添えて、自分から腰を下ろしてく。さっきたくさんしゃぶった愛しい人のペニスを咥えこむ。口の中で達したばかりなのに、すごく太くて、硬くて。それがとても嬉しくて。 　敦之さんがちゃんと興奮してくれてるって、抉じ開けられながらそう感じるだけで。 「あっ……っ、あ、あっ」 「拓馬」 「あっ、ンっ、あぁぁぁぁぁっ！」 　圧迫される、根元まで全部咥えた瞬間、達してた。 「あっ……や、ぁン」 　達して、悦びながらしっかり身体を沈めてくと、快感に震えて、浴衣が片方だけ肩から滑り落ちた。 「可愛いな……挿れただけで、そんな顔して」 「あっ……ン」 　指が唇を撫でて、舌に触れてくれる。丁寧にその指を舐めるとキスをくれた。根元まで咥え込んだ身体で中をキュンキュンさせながら、舌でも貴方にしゃぶりつく。 「イクなんて、やらしいね……拓馬」 「あンっ……ア……ンっ」 　その肩に敦之さんが口付けて、少しだけ歯を立てる。危うい刺激に興奮が高まって、中が、もっときゅっと敦之さんを締め付けた。 「今の拓馬、すごく、目に毒だよ」 「あぁっ、ン……気持ち、い」 　達したばかりで、中が悦んでる。それを味わおうと敦之さんが腰を掴んで、その手で俺を揺さぶる。ぐぐっと奥を抉じ開けられると、すごくすごく気持ちいい。もっとして欲しくて、もっとしてってねだるように自分でもそこへ擦りつけると、敦之さんがわずかに笑って、耳元で囁いてくれた。 「ここ、拓馬の好きなところだ」 「ぁ……」 　そして耳にもキスをくれて。中を小刻みに突かれてとろける俺の鎖骨に、首筋に、キスの痕が残っていく。 「あン」 　もっとして。 「あ、ぁっ」 　胸にもキス、欲しい。 「やらしい……」 　微笑む敦之さんの唇に自分から乳首を差し出して、待ち構えていたと奥を激しく貫かれた瞬間、快感に震えて、また浴衣が乱れてく。 「あ、あぁっ……あっ」 　浴衣を肌にまとわりつかせて、首にしがみつきながら、とても甘い声で啼いた。 　貴方が興奮するようにって、できるだけやらしく貴方の目に映るようにって、自分から腰を揺らして、太いのを中で擦って、奥まで飲み込んだ。 「あ、ふ……っ、あぁっ」 　腰を打ち付けられるやらしい音と甘ったるい自分の声、それから繋がった場所が濡れて混ざり合うような水音が部屋に響く。 「拓馬」 　それから、息を乱して、少し最後が掠れてる、敦之さんの綺麗で色っぽい低い声も。 「あ、あ、あ、あ、俺の、中、気持ちい、ですか？」 　腰を振りながらそう尋ねた。 「あぁっ、ン」 　答える代わりに、腰を鷲し掴みにされて、奥深くをペニスで射抜かれて、甘い悲鳴が唇から零れ落ちた。 「気持ち、いいよ……ものすごく、今にもイキそうだ」 「あ、あ、あ、嬉し、や、触ったら、ダメ、イク、俺も、また、イっちゃう」 　前を敦之さんの綺麗な手で扱かれて、中が、きゅぅって、絡みつく。吸いついて、しゃぶるように奥がきゅんきゅんしてる。 「中に、ください」 「っ」 　自分からも腰を振って、懇願した。 「お願い……っン、敦之さんの、中にっ」 「拓馬」 「欲し、イッ……ア、あ、あ、あ、っ」 　下から突き上げられ続けて、浴衣がもっと乱れてく。それでも構わず、愛しい人の首にしがみ付いて、くしゃくしゃになった浴衣もそのまま。 「あ、も、イくっ……っ」 　舌を絡ませ合いながら、部屋に淫らなセックスの音を響かせて。 「あっ、イク、イクっ」 「っ」 「あぁっ！」 　二回、三回、激しく奥までペニスで貫かれた瞬間、奥のところでびゅくりと熱が弾けた。 「あっ……ぁつ、い……」 　敦之さんのがたくさん、中に。 「拓馬」 「ン……」 　中に注がれるのを感じながら、もっといやらしく舌を絡めてキスをした。 「はっ」 　唇をびしょ濡れにしながら、迸った自分の白が飛び散った肌を震わせながら。 「あ……ン、溢れちゃう」 　身じろいだだけでとろりと中から溢れてしまいそうな彼のをこぼさないよう自分の手で塞いで、そっと、敦之さんの膝の上から降りる。 「ン」 　降りて、そのままベッドの上に四つん這いになって、塞いでいた手を離した。 「敦之さん」 　恥ずかしくて蒸発してしまえるくらい。 「拓馬」 　でも、敦之さんに見て欲しくて。 「ここ……に」 　見て、もっと、俺で興奮して欲しくて。 「欲しい、です」 　貴方にたくさん興奮してもらえるように。 「もっと、して」 　そっと、注がれて白で濡れた孔に自分から指を挿れた。 「ン……あ、零れちゃうっ」 　四つん這いで、自分から孔を広げて、おねだりなんて。 「拓馬」 「あ、あ、大きイッ、あ、あ、あぁぁぁ」 　すごく恥ずかしいけれど、今日は。 「拓馬……」 　なんてやらしい子なんだ、って叱られたい。叱られて、可愛がられたくてたまらないから。 「やらしい」 「あっ……もっと」 　はしたなく乱れて、貴方にだけ淫乱な俺を見せつけた。