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③
「は?チョッカイ?なに言ってんだ、バカ犬は」
コイツッ、シラを切る気か!
身に覚えが無いと言わんばかりの表情で、呆れた顔を隠しもしない
終いにはクソデカいため息まで付く始末
「出してるだろーがッ。今日だって、髪触ったり抱き着いたり!」
「ああ、あれか?」
一瞬、考えるそぶりを見せた猿倉だったけど
俺に視線を戻し
「だから?」
と、きやがった!
「あんなのチョッカイの内に入らねーし、つーかスキンシップだろ?」
「はァアアア!?」
手握る事も出来ない俺に対する嫌みかオイッ
じゃあ何か?
抱き着くのもスキンシップっつーのか?
それなら変態の輩はみんな
『あはは、スキンシップですよ。挨拶ですって、やだな〜』
こんな風に言いながら欲望のままだろーがッ
だからだ
こんなエロ馬鹿な奴が自分の都合で物事よく捉えるから
世の中は良くならんのだ
こんな奴を野放しにしちゃいけねぇ、と熱い使命感が沸々湧き起こる
やっぱ俺が、ビシッとバシッと
「羽鳥に今後いっさい手ぇ出すなボケッ!」
言うしかないッ
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