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心機一転のリハ(4)

「あっ…ごめんー」 サエゾウは、ハッとした感じで… 僕を抱いていた手を離した。 「…すいません…」 僕も、謝りながら…サエゾウから手を離して… 再びマイクに向かって立った。 「じゃあ、もう1回…お願いします」 そして僕らは、また何度も…その曲を練習した。 またも、見る見る精度が上がっていき、 僕の中の宵待ちの月の人は、 どんどん具現化されていった。 具現化されるほどに… 彼への感情移入も大きくなり、 僕は曲が終わるたびに、涙を零した。 何度めかの曲が終わったとき… そんな僕の様子を見兼ねたシルクが、言った。 「…このくらいにしとく?」 「そうだな…だいぶ固まってきたし…」 カイも同意した。 「…」 僕はボロボロと涙を流して… またその場に、ゆっくりと膝をついた。 ギターを下ろしたサエゾウが…僕の前に立った。 …そして、僕に向かって言った。 「…処理して…くれる?」 僕がゆっくり顔を上げると、 サエゾウのいきり勃った股間が… ちょうど、僕の目の前にあった。 僕は黙って、その彼の腰元に… 縋るように抱きついた。 「ご本人…媾いまーす…」 サエゾウは、手を挙げて宣言した。 「どうぞどうぞ」 「ご存分に…」 そう言いながら、カイも… ベースを下ろしたシルクも… 大人しくカウンターへ向かっていった。 サエゾウは、自分でベルトを外し… ズボンを膝まで下ろした。 目の前に露になった彼のモノを… 僕は両手で包み込むと、 うっとりした表情で… その尖をペロっと舐めた。 「…あっ…ああ…」 サエゾウは、ビクビクと身悶えた。 それから僕はそれに吸い付くと、 舌を絡めながら… 何度も何度も、口の奥まで含ませた。 それは、やがて大きく硬く… はち切れそうに脈を打ち始めた。 「はあっ…あ…」 サエゾウは、更にビクビクと身体を震わせながら、 僕の頭をギュッと押さえ、僕の動きを止めた。 「…待って…挿れさせて…」 そう言いながら彼は、 僕の口から自分のモノをゆっくりと抜き出して、 僕の前に膝をつくと… 両手で力強く、僕の顔を押さえ、 思い切り口付けてきた。 「…んっ…ん」 彼は舌をぐいぐいと押し込み… 僕の口の中を、踊るように舐め回した。 「…んんんっ…」 それだけでも、 僕の身体はビクビクと熱くなっていった。 くちびるを離したサエゾウは、 そのまま勢いよく、僕を床に押し倒すと、 シャツを思い切り捲り上げ… 僕の乳首にむさぼりついた。 「あっ…あ…」 いつになく荒々しく、舌で愛撫しながら… 彼は僕のズボンを脱がせて すぐに、両足を開いた。 「ごめんね…我慢できない…」 言いながらサエゾウは… その、はち切れそうなモノを、 僕の中にグリグリとねじ込んできた。 「はっ…あっ…ああ…」 それは、僕の中でより一層 膨張していくように感じられ… 身体の芯から…ゾワゾワとした快感が湧き上がった。 それを象徴するように、 僕のモノも、いきり勃っていった。 「…あっ…あ…サエ…さんの…」 僕はビクビクと震えた。 「…俺の…なに?」 「…サエさんの…キツくて…気持ち…いい…」 それを聞くとサエゾウは、 ゆっくり腰を動かした… 「…あっ…あ…ああっ…」 と、我慢できない風に… すぐに、その動きが早くなった… 「…はあっ…あ…あ…」 息を荒げながら彼は、激しく腰を動かし… ビクビクっと身体を硬直させて… 僕の中に噴出した。 「…んんっ…ん、」 生暖かい感触と、 余韻に脈打つその刺激が… 僕の快感の波を、更に湧き立てていった。 「…気持ち…いい…」 サエゾウは、震える手で ビクビクと悶える僕の、両方の乳首を弄った。 「…は…あっ…ああ…」 湧き立てられた僕の快感は、 その乳首の刺激で、一気に絶頂へと昇り詰めた。 「あっ…あっ…あああーっ…」 僕の中のサエゾウのモノを、 まさに存分に、味わうように感じながら… 僕はビクビクと震えながら、吐精した。 「はぁ…はぁ…」 息を上げながら… 僕を見下ろして、サエゾウは言った。 「もう…死んでもいいくらい、気持ち良かった…」 それを聞いて…僕はふと、思った。 そっか…もしかして、 還れなくても…幸せだったのかもな… 宵待ちの月の人は…

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