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PV撮影に向けてのリハ(1)

次のリハの日は、ハルトとショウヤが見学に来た。 ショウヤは、PVの曲の打合せのため… ハルトも、メイクや衣装のイメージを考えるため… っていう口実だった。 「カオルさん、調子どうですか?」 ショウヤが心配そうに訊いてきた。 「おかげさまで、大丈夫になりました…」 「ホントですか、よかったー」 「あのときは、ホントにありがとうございました」 「ええーとんでもないっ…」 「いや、だって…あれ、ショウヤが教えてくれなかったら、分かんなかったもんなー」 カイが、しみじみ思い返して言った。 「そうだよねーホントにショウヤのおかげだ…」 サエゾウもしみじみ言った。 「お前、マジでちゃんとお礼しなきゃじゃん…」 シルクが僕に向かって言った。 「…あ、僕で出来る事なら何でもします」 「1日デート券とかー?」 サエゾウが言った。 「えええーっ…そんなっ…勿体ない…」 「そんなんで良ければ、いくらでも使ってください」 「ちゃんと黒スイッチ入れるんだよー」 「…努力します」 そんなこんなで… 僕らはいつものように定位置についた。 「まずは、シルクの曲を固めよう」 「よろしくお願いします」 「どーせご本人同士は契り済みなんだろー」 サエゾウが冷やかすように言った。 「はい」 僕は真面目に答えてしまった。 「おかげで曲がすごく理解できました。サエさんのときもそうでしたけど…それの大事さが、しみじみよく分かりました!」 「…」 サエゾウは…黙って引いてしまった… 「じゃあ、やってみよう…」 「あ、イントロのリフなんだけどさー」 サエゾウは、気を取り直してシルクに言った。 そして、実際にギターを鳴らした。 「こんな感じにしてもいいかなー」 シルクはしみじみ聴いて、答えた。 「うん…良いと思う、その方がサエ節っぽい」 「んじゃ、コレでいくね」 そして、そのギターリフからの、曲が始まった。 ディレイを屈指したそのリフは… まさにその、可哀想な彼が凌辱される様を… 僕の目の前に映し出した。 それはまるで、 あの力強い口付けのようだった。 「…っ」 シンプルなコード進行は、 カイとシルクの息の合い具合を引き立たせていた。 それは、常にひとつの塊となって、僕を突いた。 そこに乗っかる、サエゾウの愛撫ギター… ああ… やっぱり、この人達の演奏は、何て凄いんだろう… 僕は色々な意味で、気持ち良く… 可哀想な主人公に入っていった。 曲が終わったとき… 既に僕の身体は、少し震えてしまっていた。 「…とてもいい感じだと思う」 シルクが言った。 「うん、シンプルでキャッチーだよね、なのに中身ドロドロっていうー」 「…もうちょっと頑張れそう?」 カイが僕に訊いた。 「…はい」 僕は必死に両足を踏ん張った。 「じゃ、もっかいやってみよう」 そしてまた、その曲が何度か繰り返された。 僕は、その中で、もう1人の黒い自分の存在を、 何とか伝えるべく…歌い回しを試行錯誤した。 それでもやはり… 演奏隊の音の愛撫に、やられてしまうのだった… 「いいんじゃない?いったん休憩にしよっか」 何度目かが終わって、カイが言った。 それを聞いて… 僕は安心するとともに、その場にへたり込んだ。 「…」 それを見てシルクは、ホッとした表情を見せた。 「ご本人が処理してあげればー」 ギターを下ろしたサエゾウが言った。 「いや…もう十分やったから大丈夫」 シルクはしれっと言いながら、 ベースを下ろして、さっさとカウンターに向かった。 「…なーんか悔しい感じするんですけどー」 言いながらサエゾウは、僕の肩を押さえた。 「そんなら頂いちゃおっかなー」 カイが、その横を通り抜けながら言った。 「処理していいけど、あんまり挑発しないようにしてくれよ。まだ他の新曲も練習するんだから…」 「あーはいはい…」 サエゾウは、心そこにあらずな返事をして、 僕をすぐ傍の椅子に座らせた。 そして僕のズボンを、下着ごと膝まで下ろした。 「口押さえといて…」 サエゾウはそう言って、僕の両手を取って、 僕の口を塞がせた。 「声出しちゃダメだってー」 そう言って彼は、 いきり勃って尖のじんわり濡れた僕のモノを握った。 「…んっ…ん…」 僕は声を殺しながら、ビクビクと震えた。 サエゾウは、その濡れた尖に吸い付いた。 「んんっ…」 僕は、更にビクビクと身悶えた。 構わず彼はそれを、口に深く含ませ… 舌を絡ませながら、何度も抽挿させた。 「…んっ…ん…んんんっ…」 カシャカシャッ あ、この音…久々に聞いた… 「…カオルさんの我慢顔がたまらない…」 「…っ…んんっ…」 僕は必死に口を押さえながら、 あっという間に吐精してしまった。 カシャカシャッ… ショウヤは、シャッターを押し続けながら言った。 「コレはコレで…むしろ逆にヤバいですね…」

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