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第13話 球技大会二日目
球技大会二日目。
真はグラウンドで、サッカーの決勝戦に参加する上原の応援していた。上原の華麗なプレーに感動しっぱなしだ。
白熱する試合に緊張が高まる。
そのとき、ボールを蹴ろうとした相手の選手の足が、上原の脛に直撃した。
上原が蹲る姿を目にし、真は蒼白になる。
しかし上原はすぐに自力で立ち上がり、そのまま試合を続けた。
コートの中でボールを追いかける上原を、ハラハラと見守る。
彼は痛がる素振りを見せないが、痛くないわけがない。
試合の勝敗よりも上原のことが心配で、真は気が気ではなかった。
やがて、うちのクラスが勝利し試合は終わった。
喜び合うクラスメイトに、上原は次々と労いの言葉をかけられる。
表情はいつも通り平然としているが、真は心配で堪らなかった。
上原が真に気づいて、近づいてくる。
「真、見ててくれたのか?」
「うん。上原くん、すごかったね。パスもゴールもすごくて、僕、ずっと感動してて……勝てたのは、上原くんのお陰だよ」
真が素直に感想を伝えれば、上原は嬉しそうに僅かに表情を綻ばせた。
「あ、あのね、保健室、行こう……?」
大袈裟に心配するのは、優勝した喜びに水を差してしまうようで躊躇われた。
けれど放っておくことなんてできなくて、真は控えめに、けれど上原の手を強く握ってそう言った。
真の気持ちが通じたのか、上原はすんなり頷いてくれた。
ほっと胸を撫で下ろし、真は上原と保健室へ向かった。
赤く腫れた上原の脛を、養護教諭が治療する。丁寧に包帯を巻き、手当ては終わった。
その様子を、真は椅子に座る上原の後ろでずっと見守っていた。
「これでよし」
「ありがとうございます」
上原はペコリと頭を下げる。
「見た目ほど大したことはないから、そんなに心配しなくても大丈夫よ」
その養護教諭の言葉は、真に向けられたものだった。
突然声をかけられ、真は目を丸くする。
「えっ……?」
「まるで大怪我したみたいに青ざめた顔でじっと見てるんだもの」
「あっ、す、すみませんっ」
真は真っ赤になって俯いた。大袈裟に心配しないようにと思っていたのに、思い切り表情に出てしまっていたようだ。
「よかったわね。こんなに心配してくれる友達がいて」
クスクス笑いながら、養護教諭は上原に言った。上原は「はい」と大仰に頷く。
真は居たたまれないような気持ちで身を縮めていた。
「さてと」
養護教諭は立ち上がり、白衣を椅子にかける。
「私、用事があってすぐに出なきゃいけないの。悪いけど、もう行くわね」
そう言って、養護教諭は慌ただしく保健室を出ていった。
室内には、取り残された真と上原の二人きりになる。
上原は真に顔を向け、優しく頭を撫でた。
「心配かけて悪かったな」
「ううん! 僕が勝手に、大袈裟に心配しちゃってっ……ごめんね」
「いや。真に心配されるのは、嬉しい」
真の頭を撫でながら、上原は柔らかく目を細める。
そんな顔でそんなことを言われると照れ臭くて、真は頬を赤らめた。
赤くなった真の頬を両手でむにむにしながら、上原は真剣な顔で口を開く。
「真、俺のお陰で勝てたって言ったよな」
「え? うん」
「頑張ったご褒美が欲しい」
「もちろん、いいよ! 僕にあげられる物なら」
「じゃあ、こっち」
上原は真の腕を引いてベッドに近づく。カーテンを引いて周りを囲み、外からは見えない状態にする。
靴を脱いでベッドに上がる上原を見て、マッサージをしてほしいのだろうと思った。
「あの、僕、うまくできるかわからないけど……」
「大丈夫だ。真もベッドに上がれ」
「う、うん……」
不安に思いつつも同じようにベッド上がると、ころんと体を転がされた。
互いに横向きにベッドに寝そべり向かい合うと、上原は布団を体にかける。
「う、上原くん……?」
わけがわからずきょとんとした顔を向ければ、おもむろに唇を重ねられた。
「んむっ……」
はむりと唇を食まれ、真はびっくりして抗うこともできなかった。その間に啄むようなキスを繰り返され、どんどんキスの心地よさにうっとりしてくる。
甘い香りが鼻腔を抜け、体から力が抜けた。
キスをしながら上原の手が真のジャージのチャックを下ろす。前を開けられ、中に着ていたTシャツを捲り上げられた。
「ん、ふぁっ……」
肌を撫でられて声を上げれば、開いた唇の隙間から舌を挿入された。
上原の舌が、口の中を隅々まで味わう。ぬるぬると舌先で上顎を擦られ、快感に背筋が震えた。
「ふっ……はぁんんっ」
じゅるっと真の舌をしゃぶりながら、上原は手を動かす。露にした真の胸元を探り、両手を使って両方の乳首を摘まみあげた。
「んんんぁっ、あンンッ」
敏感な突起をくりくりと優しく捻られ、鋭い快感が走り抜ける。
体が火照り、下半身に熱が集まっていく。
後孔がきゅんと疼いて、無意識に上原に手を伸ばそうとしたとき、真は大事なことを思い出した。
慌てて顔を離す。濃厚なキスの最中だったので、たらりと唾液が零れた。
上原は真の口から垂れた唾液を舐めとる。
「どうした? 苦しかったか?」
「そ、じゃなくて……っ」
乳首を弄る指を止めてくれないので声が上擦る。
胸をまさぐる彼の手に手を重ねて止めようとするが、力が入らない。
「だ、ダメだよ、上原くん……」
「うん?」
「んっ、足、怪我してるのに、こんなこと……あんっ」
「ご褒美くれるんだろう?」
「えっ……?」
まさかこれがご褒美なのか。予想外のことに真は戸惑った。
上原の視線がまっすぐ真をとらえる。彼の純粋な瞳は冗談を言っているようには見えない。本心からこのご褒美を欲しがっているようだ。
もちろん、彼が望むなら真はそれを拒むことはないのだが。
「あ、あの……ンッ……足、治ってからに、しよう……?」
「やだ。今すぐ真がほしい」
熱の籠った声音できっぱりと言われ、真は顔を真っ赤に染めた。
「で、でも、あんっ、足、痛いんだよね……?」
「真が気持ちよくしてくれたら、痛みなんて感じなくなる」
「うぅ……」
そんな風に言われたら、もう拒めない。
再び唇を重ねられても、真は抵抗しなかった。自ら唇を開き、彼のキスを受け入れる。
「はっ……ぁんっ、んっ、ふっ」
舌を絡ませながら、上原の指はずっと真の乳首を刺激し続けていた。
ぷにぷにと感触を楽しむように指の腹で押したり、磨り潰すように押し込めたり、上原の太い指に弄り回され、乳首はすっかり固く膨らんでいる。
キスも乳首も気持ちよくて、真の下半身にどんどん熱が蓄積していく。
快感に腰を捩れば、上原の下肢にぶつかった。
ごりっと硬い感触が伝わる。すぐにそれが上原の欲望だと気づいた。
彼も同じように興奮してくれているのだと思うと、真も更に高揚していく。
そうだ、彼を気持ちよくしなくては……と、真は手を伸ばした。
下肢の膨らみにそっと触れると、上原がピクリと反応する。唇を離し、問うように真を見た。
「っ真……?」
「上原くんに、気持ちよくなってほしいから……触ってもいい……?」
窺うように尋ねれば、上原は頷いた。
「ああ。いいよ、いくらでも触ってくれ」
「う、うん……」
期待を瞳に滲ませる上原に承諾を得て、真は彼の性器を取り出し直接触れた。
甘い香りが濃くなり、真は陶酔した表情を浮かべてしっかりとそれを両手に握り込む。
熱が伝わってきて、心臓がドキドキと高鳴った。
上下に擦り刺激を与えれば、真の手の中で更に体積を増していく。
「っはあ……真……っ」
「ンッ……」
上原の熱っぽい吐息が唇に触れ、そのまままたキスをされた。
口づけを交わしながら上原は真の乳首を愛撫し、真は彼の陰茎を扱く。
甘やかな触れ合いに、真は陶然となった。
「んはっ、あっ、上原くん……っ」
キスの合間に名前を呼べば、上原は嬉しそうに目を細めた。
「可愛い、真、可愛い」
ちゅ、ちゅ、と真の首筋に唇を落とす。唇は首から鎖骨へと下りていった。
「ひゃっ、あぅんっ」
真は擽ったいような快感に肩を竦ませる。
やがて上原の唇が乳首に辿り着いた。
「ここも可愛い」
うっとり囁いて、指で弄られ続け腫れぼったくなってしまった赤く色づく乳首を舐め上げた。
「ひあぁっ、あっ、あんっ」
痺れるような快楽に喘ぎながらも、真は必死に手を動かした。
上原の体が少し下にずれたせいで既に握ることはできなくなっていたが、滲み出る先走りを塗り込めるように先端をくちゅくちゅと擦り続ける。
「んあっ、あっ、上原く、んんっ」
「気持ちいいよ、真」
熱を帯びた囁きを漏らし、上原は乳首に吸い付く。
乳首から離れた上原の手は真の腰を撫で、ジャージと下着をずり下ろした。
「ひゃうんっ、んっあっあっ」
大きな掌がやわやわと臀部を揉みしだき、一頻り弾力を楽しんでから、指がアナルを撫でた。
蜜を滴らせひくひくと収縮を繰り返していた泥濘に、ゆっくりと指が差し込まれる。
「んんぅっ、んっはっ、あぁんっ」
中を掻き回される快感に上原の男根を刺激する余裕を奪われ、ただ触れるだけになってしまう。
上原は気にせず真の乳首を甘噛みし、後孔に入れた指をぐるりと回した。
「ああぁっ、あっ、ひっ、んあぁっ」
内側の敏感な箇所を執拗に擦り上げられ、真は強烈な快感に嬌声を上げて身悶える。ぺニスは既に溢れた先走りでとろとろに濡れていた。
もっと、と誘うように無意識に腰を揺らしたとき、保健室のドアが開く音が聞こえた。
真は我に返り、反射的に口を噤む。
上原は真の胸から顔を上げ、しかし後孔の指はそのまま抜こうとはしない。
室内に入ってくる足音に怯え、真は体を竦め硬直した。
「あら、誰か寝てるの?」
カーテンの向こうからかけられたのは、養護教諭の声だった。
「俺です。上原です。立ちくらみがして、少し休ませてもらってました」
上原は全く動揺を感じさせない平坦な声で答えた。
カーテンを開けられたら、真と一緒に寝ていることがバレてしまうのに。なにをしているかは布団で隠されているとはいえ、こんなところを見られたらどうなるか。
真はハラハラしてとても落ち着いてはいられないが、上原は少しも慌てることもなく平然としている。
「そうだったの。邪魔してごめんなさいね」
養護教諭は少しも上原の言葉を疑っていないようだった。
「ゆっくり休んでいて。忘れ物を取りに戻っただけだから、すぐに出ていくわ」
がさごそと、物を漁るような音がカーテン越しに聞こえる。
気づかれませんように……と強く祈り、真はじっと身を縮めていた。
すると突然、上原が後孔に埋めていた指を動かしはじめる。
「っ……」
真は上がりそうになる嬌声を噛み殺した。
布団の中でくちゅくちゅと濡れた音が響く。外にまで聞こえてしまうのではないかという不安に怯えた。
上原の指がぬちゅぬちゅと、焦れったくなるほど優しく内壁を擦る。
物足りなさに肉筒は蠢き、ねだるように指に絡み付く。
腰が動いてしまいそうになり、真はそれを懸命に耐えた。
「ンッ……ふっ……んぅっ……」
上原の胸に顔を埋め、必死に声を我慢する。
時間にしてほんの数分のことだったが、真にはとても長く感じられた。
やがて養護教諭が再び部屋を後にし、室内には真と上原の二人きりになる。
ドアの閉まる音を耳にした途端、真は恨みがましく上原を見上げた。
「上原くんっ……」
責めるように名前を呼ぶが、上原は悪びれた様子もなく楽しそうに頬を緩める。
「怒った顔も可愛いな」
「っ、っ、っ……ほんとに、怖かったんだからねっ……」
涙を滲ませて訴えれば、上原は愛しげに額に唇を落とす。
「悪い。顔真っ赤にして必死に声出さないようにぷるぷるしてる真が可愛くて……」
「可愛くないよっ……」
「可愛い。真が可愛くて、もう我慢できない」
「んあっ」
指を抜かれ、ジャージと下着を脱がされた。
上原の腕に片脚を抱えられ、がばりと股間を広げられる。上原の手が片方の尻臀を鷲掴み、開いたアナルに熱塊が押し当てられた。
「あっ、ひっ、あ────っ」
ぐぷぷっと剛直が埋め込まれていく。
腸壁を擦り上げながら、ゆっくりと楔に貫かれる快感に真は涙を流してよがり声を上げた。
「はひっ、ひうっ、んんっ、んっんっんんぁっ」
「大丈夫か、真?」
上原が額に浮かぶ汗を、労るように舐める。
ねっとりと皮膚の上を這う舌の感触に、真はぶるりと震えた。
「んゃああっ、きもちい、あっ、上原くぅっ」
「はあっ、可愛い……」
うっとりと囁いて、上原は腰を揺すり、内奥を突き上げる。
「ひぁっ、あっあっあっあんっ」
じゅぷっじゅぷっと繰り返される抽挿に、真はしどけない姿を晒し喘ぎ続ける。
だらしなく歪んだ真の顔に、上原の口づけが何度も落とされた。
「あっ、んぅっ、上原くぅ、んんっ、上原、く、もっ、きもちいい? んあっ、あっあっ、痛く、ない? ちゃんと、あっあぁっ、きもちいっ?」
快楽でぐずぐずになりながらも上原を心配し、尋ねれば、彼は表情に喜色を浮かべた。甘く蕩けた瞳で真を見つめ、激しく唇を重ねる。
「んっ、はあっ、真……可愛い……っ」
「ふっ、んっんっぅんっ、んはぁっ」
「気持ちいいよ、すごくっ……んっ、はぁ、んっ」
「は、ふぅっ、ん、ちゅっ、んっ」
「真の中、すごくいい……ずっと、このままでいたいくらいだ……っ」
合間に艶っぽく囁きながら、上原は角度を変えてキスを繰り返した。
彼の言葉が嬉しくて、彼を咥え込む肉筒も歓喜するように中を締め付け、蠕動する。
上原の腕が、真の体をきつく抱き締めた。
体が密着し、ぺニスが上原の下腹部に擦れる。
「ぁンンッ、んっ、ふぁっ、んっんっ」
ユサユサと揺さぶられるたびに、硬い腹筋にぺニスが擦りつけられた。
内部を穿たれ、ぺニスを刺激され、真は与えられる快楽に身を委ねる。上原の腰に自ら脚を絡めしがみつき、夢中でキスを交わした。
「はっ、ぁんっ、んっ、上原くんんっ」
「っん、真っ……」
律動が激しくなり、内奥を強く突き上げられる。ごちゅっごちゅっと奥を貫かれ、唇を貪られ、真はもうされるがまま、快楽を受け入れることしかできない。
二人の間で揉みくちゃにされているぺニスは絶えず蜜を漏らし、限界が近いことを訴えていた。
唾液が垂れるのも構わず舌を絡ませ合い、互いに絶頂へ向かって上り詰めていく。
「ンンッ、ぁ、はんっ、上原、く、ぅんんっ」
「っは、真、んっ、はあっ、真……っ」
「んっ、ふっ、ん~~~~~~っ」
一際強く最奥を穿たれ、その刺激に真は絶頂を迎えた。二人の間に挟まれたぺニスから精液が噴き出す。
同時に、上原も真の胎内へ射精した。
真はうっとりと甘い精気を味わう。
達したあとも深いキスを交わしたまま、二人はきつく抱き締め合っていた。
やがて、上原は名残惜しそうに唇を離す。ゆっくりと陰茎を引き抜き、ぼんやりする真の頭を優しく撫でた。
「ありがとう、真」
僅かな笑みを湛えて言われ、そういえばこれはご褒美だったのだと思い出す。
しかし、精気を与えてもらっている真にとっては寧ろ大変ありがたいことで、感謝したいのはこちらの方だ。
「僕も、嬉しかった……ありがとう、上原くん」
顔を綻ばせ、素直に感謝の気持ちを伝える。
すると横向きだった体をベッドに押し倒された。上原が覆い被さってくる。
「うう、上原くん……!?」
「可愛い、真。真が可愛いから、まだ足りない」
顔を近づけてくる上原を、真は慌てて止める。
「だ、ダメだよっ。ここ、保健室だから! 先生が戻ってくるから!」
「別にいい」
「よくないからっ」
いつ用事を済ませた養護教諭が戻ってくるかわからないのだ。
真は必死に止めるが、力では到底上原に敵わない。それでも懸命に抵抗を続ける。
そのとき、保健室のドアが開けられた。
真はピタリと動きを止める。その隙に唇を奪われ、真はまたじたばたと抵抗した。
養護教諭が戻ってきたのだと思ったが、聞こえる足音は二人分だ。
足音は真っ直ぐこちらに向かってきて、そしていきなりカーテンを開けられた。
顔面蒼白の真と、平然と真の顔にキスの雨を降らせる上原。
カーテンを開けた今井と、その後ろに立つ佐野。
暫し沈黙が流れ、やがて今井の怒声が響いた。
「なにしてんだテメーら!!」
「ひぃっ」
びくりと肩を竦め怯える真を抱き締め、上原は全く動揺することなく今井と佐野に顔を向けた。
「どうしたんだ、お前達」
「いやー、上原が保健室に行ったって聞いたから、様子を見に来たんだよねー。今井が心配だって言うからー」
「んなこと一言も言ってねーだろッ」
佐野が茶化し、今井が怒鳴る。
上原は「そうだったのか」と頷いた。
「ありがとう。怪我は大したことないんだ」
「そうだろうねー。そうじゃなきゃこんなことしてないだろうし」
「上原っ、いい加減真を離せ!」
「やだ。まだ真が足りない」
「エッチするなら俺も混ぜてー」
「ざけんなよ、佐野!」
「混ざるのが嫌なら、今井は出ていきなよ。一人で寂しく過ごしてたらいいよ」
そう言って、佐野は嬉々として真に手を伸ばしてくる。
上原はマイペースに真の体をまさぐっている。
怒りを滲ませながらも、今井もベッドに乗り上げてきた。
「ちょ、ま、待って三人とも! 落ち着いて! ここ保健室だよ! 先生戻ってくるし! 誰が入ってくるかわからないから! ま、待ってー!」
一対一でも敵わないのに、三人同時に迫られれば真の抵抗など簡単に捩じ伏せられる。
必死に制止の声を上げ続けている間に、球技大会は終わっていた。
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