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第132話
まだ亀頭がやっと飲み込まれたくらいだ。俺は繋がっている部分と馨の顔を交互に見ながらゆっくりと奥へと熱塊を進めていった。
馨は白い喉を晒し、口で息をしながら目を瞑っている。その眉根に浮かぶ皺が、俺を受け入れるのにかなり苦しい思いをしていることが解った。
「馨、大丈夫か? もう少しだから」
薄く瞼を開けて俺を見た馨の目尻から涙が零れ落ちる。それを舐め取ってキスをすると、
「うれしい、んだ。心が通じ会えた相手とこうして……、ひとつになれるなんて叶えられないと思っていたから……」
苦しい息の中でも俺に微笑んでくれる馨にどうしようも無い愛おしさが湧き出す。
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