135 / 140
第135話
「か、おるッ!」
ビュクビュクと音が聞こえる程に自分の鈴口から白濁が迸る。その射精は下腹に何度も力を入れて吐き出しても止まる事は無かった。
「……ふ……ぁ、大河……」
自分の精液と俺が顎先から落とした汗で濡れた馨の胸が大きく呼吸を繰り返す様を霞む目で眺めていると、感じたことのない幸福感に包まれた。
馨にのし掛かって抱きしめる。馨も両手を俺の背中に廻してきた。その手のひらは肌を焼いて痕がつくかと思うほどに熱かった。
「大河、大河……」
細かく震えてうわ言のように馨が俺の名前を紡ぐ。その心地よい響きに馨の中で痺れていた俺の雄がまたむくりと質量を増し始めた。
ともだちにシェアしよう!