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たとえ嫌われていたとしても……。(6)

 だから仕方なく、宝は自分で挙手をした。宝の技能を知っている上司はだからこそ、このプロジェクトに宝を参加させてくれた。  丞は宝と一緒に仕事をしたくないと思っているに違いない。  それでも側にいたいと願ってしまうのはいけないことなのだろうか。  好きな人に嫌われていると思えば、胸が苦しくなるし涙だって出そうだ。しかし、丞と二度と会えないだろうことを考えれば、こうして同じチームとして隣にいたいと願うのだ。

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