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夢のあと。(4)
「とても綺麗だ」
魅惑的な唇から離れ、陶器のように滑らかな肌をじっくり眺めていると、彼は丞から視線を逸らした。
「……あの、あまり見ないで……」
「なぜ?」
「恥ずかしい……から……」
そう告げた宝の頬は、心なしか先ほどよりもさらに赤みを増しているような気がする。
「こんなに綺麗なのに?」
丞は目を細め、両胸にある乳首をそっと撫でた。
「――っつ!」
ベッドのスプリングが軋みを上げ、華奢なその腰が跳ねる。
いくら丞に記憶がないとはいえ、二度目の行為なのに、宝の反応が新鮮で、なんとも悩ましいかぎりだ。
丞は両の乳首を骨張った指で摘み上げ、ゆるゆると刺激する。
そうすると、初めて丞に抱かれたその時には感じなかった宝の乳首が疼きはじめる。
「あっ! やっ!! なんでっ!?」
女性とは違い、男にとってのそこはただの飾りだと思っていた。
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