96 / 96

another story † 丞と泪(5)

「あいつは連れがいる」 「えっ、連れ? あ。そうですか、そうですよね」  困惑気味の宝に丞がそう言うと、彼はすんなり頷いた。どうやら泪がフリーになっているところが想像できないのだろう。  まあ、たしかに彼女の容姿は華やかで、常に楽しそうだ。多少――いや、大いに気の強いところを除けば、思いやりがあり、頼りになる。そんな彼女を他の男は放って置くわけがない。 「まったく!」  たかだか化粧品のために宝を使わないでほしい。  丞は宝を抱きしめ、ぶつぶつとぼやいた。  丞と泪**END
22
いいね
12
萌えた
0
切ない
1
エロい
6
尊い
リアクションとは?
コメント

ともだちにシェアしよう!

私はどうにも切なくて泣けるような話が好きらしいです。 でも最後はやっぱりハッピーエンドで甘甘に。 がモットーです(・ω・)。 そして、大好きなゴシックファンタジー! ダークヒーロー! 攻めはすごく男前なのに受けを好きすぎてヘタレ。 そして受けは攻めが好きだからこそ健気で自分を犠牲にしてしまう。 そんな組み合わせが大好きであります。 私と同じ趣味の方がいらしてくださると嬉しいなと思いつつ、こちらのサイトさんでも公開してみました。 とりあえず、ここまでで完結ですが、まだ番外編を書くと思いますのでその時になったら完結は外させていただきます。 ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました!