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第71話《おまけのおまけ+》宰相閣下のブーメラン【後編】(完)
「キャ」
ビュクッ……って、今。
(おパンツの中で瑠月のムスコが動いた)
ギチギチなんだ。
小さな布地の中に瑠月自身がギリギリ入っている状態だ。
竿もタマも何とかおさまっているこの状態で、もう一回ビュクンしたら……
(瑠月が『こんにちは』してしまう!)
それだけは何としても食い止めねば。エロ宰相でも、宰相は宰相だ。
そもそも、このおパンツだって瑠月が悪いわけではない。
αの能力は生殖能力に比例する。
有能なαほど生殖能力が高く、つまり……雄の生殖器が大きいのだ。
性器を誇示してしまうのは、αの本能。
(瑠月は悪くない)
ブーメランおパンツを選んだのだって、無意識のうちに性器を誇示するαの本能だ。
もしも瑠月がβだったら、自分の性器の大きさに見合うおパンツを選んでいただろう。
(あんなピッチピチじゃなくて)
シックなボクサーブリーフを。
αの本能がピッチピチ、ギチギチ性器のおさまる際どい下着を選んでしまう。
瑠月に罪はないんだ。
俺は、瑠月の主。
「お前を最後まで信じ、守るのが俺の務めだ」
瑠月の手をぎゅっと握る。
信じ抜けばきっと、αの本能に打ち克ってボクサーブリーフを履いてくれる日がやって来るだろう。
「ありがとうございます。輝夜様」
では……
「はみ出した時は、瑠月自身をこの手で守って下さい」
「ギィヤァァァァァ〜♠♠♠」
瑠月に導かれた俺の手が、握ってしまった……
成長して膨らみ始めた、瑠月の竿。
「ちなみに、根元のこれが金玉です。優しくして下さいね」
「ヒャウゥゥ〜!!」
「興奮して可愛いですね」
「ちゃうわーッ!!」
プシュウゥゥゥー
龍族皇子になんてものを握らせるんだ。
頭から湯気出して寝とれ。
(もう)
……とりあえず、パンツ履こっと。
このテラテラ、ピチピチが瑠月とおそろだと思うと、そこはかとなく屈辱だな。
(あれ?)
「ピッチピチにならない」
つん。
「キャア」
「すみません。毛がはみ出ていたので、つい引っ張ってしまいました」
「〜〜〜」
「剃毛しましょうね」
「しない」
今だけの試着だ。
今後、ピッチピチは履きません。
「輝夜様の可愛いサイズだと、布が余ってしまいますね」
「やかましいわー!!」
プシュウゥゥゥー!!
生き返らんでいいわ。
今度こそ、湯気出して寝とれ。
「この本能まっしぐらエロエロどスケベ宰相ォォォ〜〜〜♠♠♠」
《fin》
本能(!)はまだまだつづくよ♪
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