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第14話 記憶③

 ふと時計を見ると、午前11時を指していた。  「永人、永人、起きろ」  んー、と息を漏らしながら目をパチクリさせ伸びをした。  「おはよー。純斗」  「おはよう、ってもう11時! ここってお前の家だよな? なんでここに来たんだっけ? それと、なんでお前裸なの? なんで一緒に寝てんの?」  早く状況を整理したかったが故に、質問攻めになってしまった。  「起きていきなり質問攻め? まぁいいや、順番に言うよ。まず、ここは俺の家。で、昨日、酔っ払いの純斗をここまで運んできたんだよ。1人で帰れる状態じゃなかったから! 裸なのは、俺いつも裸で寝てるから。それに、純斗も裸だよ」  二日酔いで頭が働いていなかったせいか、冷静に自分を確認すると、確かに裸だ。  「暑い〜! って、自分で脱ぎ散らかしたんだからね!」  「ごめん、昨日俺、そんなにフラフラだった?」  「もうフラフラも良いとこだよ。撮影で迷惑かけたー! ってずっと叫んでたよ。別に迷惑かかってないし、最後はちゃんとオッケーだった訳だし。カメラマンも良かったって言ってくれたじゃん! って何回も言った気がする。ん? 何、覚えてないの?」  「いや、バーに行ったまでは、覚えてるよ。ただ、それからは……」  「まぁ、1人で帰れる状態じゃなかったから、覚えていないのも無理ないけど……。じゃぁ、そのバーで、俺が大事な話したことは?」

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