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第53話 おうちデート⑤
「俺ばっかりされっぱなしはヤダ」
「変なとこ負けず嫌いだよね」
でも……、と永人は俺の手を掴み、また押し倒した。
「今日は、俺が純斗をめちゃくちゃにしたいって言ったよね」
永人の手は、下の方に向かっていき俺の分身に触れた。
そして、ズボンの中に手が入り、それを愛し始めた。
声を抑えるのに必死になっていると、永人が耳を食べ始めた。
唇で、耳を挟み敏感になっている俺の体はさらに熱を帯び始めた。
「声聞かせてよ」
下を触っている手の動きが早くなった。
そして、耳の感覚も敏感になり何も考えられなくなってきた。
「ちょ、待って、おかしくなりそう」
おかしくなってよ、と脳内を真っ白にしてしまう濃厚なキス、そしてその間も手の動きは続いている。
部屋には、愛し合っている音と、俺の吐息の音だけが響いている。
「はぁ…はぁ……。んっ。永人……、永人……」
いいよ、と永人が俺を抱きしめ、俺は果てた。
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