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第24話
「……子ブタくん、お待たせ」
悶々と考えていると、Tシャツに下着1枚という格好の十哉に声をかけられる。
「あ、あの、カズキさんは……」
いつの間にか一機の姿がなくなっていたので碧唯は尋ねていた。
「あぁ、カズキ?連続でイキ過ぎて気絶したから部屋で休ませてるよ」
「そう……ですか……」
(イキ過ぎてって……ボクが見る前からずっとHしてた……ってコト……?)
碧唯が困惑していると、十哉がニコニコしながら近づいてくる。
「タブレット、貸してごらん」
「えっ、いえっ、大丈夫です。自分で撮るように言われてますから……」
手を伸ばしてくる十哉に、碧唯は背を向けていた。
「……あぁ、そっか。自分でやらなきゃお仕置されちゃうとかなんだね。すぐに気づかなくてゴメン。俺、これからシャワー入るからさ、終わったらメシ作ってあげるね」
「あ……ありがとうございます……」
先程のドSキャラではなく知っている十哉に戻っていた事に、碧唯はホッとしていた。
こんなに恥ずかしい事、時間をかけるのも恥ずかしい。
さっさと終わらせなければ。
碧唯は衣装のある部屋に入り、姿見の前に立つとタブレットで鏡に映る自分を撮影した。
(あ……どうしよう……)
出来た画像を見ると、下着に染みが出来ているのが一目瞭然になっていた。
(さっきのふたりので……)
大きさは収まっていたものの、ふたりの行為やその後の自分の妄想で碧唯は反応してしまい、下着に染みを作るくらい我慢汁を溢れさせてしまっていた。
(でも……下着姿の写真を送らないとまたお仕置されちゃう……)
迷った碧唯だったが、お仕置の恥ずかしさを思って威に撮影した画像を送信していた。
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