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第23話

明るくて気さくな十哉がものすごくSっ気たっぷりで、女王様のような一機が十哉のオモチャ状態になっている姿に、碧唯は夢でも見ているのかと思った。 「……そういえば子ブタくん、何でココに来たの?」 「えっ、えーと……その……」 床を舐め終えた一機に自分のオスを咥えさせながら、十哉は平然とした様子で聞いてくる。 碧唯は見ないようにしながら理由を説明していた。 「……ふーん。コレ終わったら手伝ってあげるよ」 「いっ、いえっ、自分でやります……」 「そう遠慮すんなって。威に送るなら絶対ヤラシイ方が良いだろうし」 「あぁぁ……っ……!!」 一機の髪を掴んで股間から離すと、十哉は碧唯に見えるように一機を持ち上げ、背後から犯していた。 (ま……まだやるの……?しかもこんな近くで……) 先程より近づかれ、その接合部までハッキリと見せつけてくるふたり。 一機はイッてしまったのか、その全く陰毛のない姿を晒しながら鈴口から精液をだらだらと垂らし、十哉の動きに応えていた。 「なぁ、子ブタくん。君はもう威にオカされちゃった?」 一機が激しく喘いでいる中、息を乱す事なく碧唯に聞いてくる十哉。 そのからかうようにも感じられた言葉に、碧唯は恐怖のようなものを感じ、ただ首を横に振った。 「へー、あの威がまだオカしてないなんて珍しいな。……ま、時間の問題だろうけど」 (時間の……問題……) 目の前でふたりが絶頂を迎えたのを見つめながら、碧唯は十哉の言葉にドキッとし、ごくりと唾を飲み込んでしまった。 (あの人がボクを……) タブレットを抱える手に力がこもる。 確かにいやらしい事は毎日しているからいつかはその先に進むのかもしれないとは漠然と思っていたが、目の前で十哉たちの行為を見せつけられた碧唯は、その漠然としたものがカタチとして頭の中に浮かんでしまった。

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