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第349話 君という鎖35※

「んんんぅ…っくぅ……っ」 ぐぐもった祥悟の喘ぎに甘く艶が乗る。いったん奥まで突き入れてから、智也は彼の腰を掴んで少し浅い位置で小刻みに揺らし始めた。 経験値が低いからまだちょっと自信はないが、この辺りが彼の一番感じる場所のはずだ。小さな丸みの可愛い尻が、こちらの動きに合わせてくりくりと動く。鼻から漏れ出る甘ったれた鳴き声が、気持ちいいのだと伝えてくる。 ……あ……すごい、締まる…っ 狭い隘路はきゅうきゅうと収縮して、複雑にうねっている。こちらの灼熱を食い締めて、引き込もうとしたり押し戻そうとしたり忙しない。 先日より少し落ち着いて中の感触を味わえる分だけ、腰に走り抜ける快感が強くてゾクゾクしてしまう。 ……ダメだ。余裕、なくなる まだそれほど動いてないのに、あまりにも急激に昂り過ぎている。 智也は荒い吐息を漏らすと、右腕を祥悟の胸に伸ばした。 彼の中を濡らす為に使ったラブローションのせいか、それともハンカチで口を縛っているシチュエーションのせいなのか、やけに興奮している気がする。 このままではそう長くはもたない。 気を散らす為に、智也は滑らかな肌を指先でまさぐり、密やかに息づく小さな蕾をきゅっと摘んだ。 「んぐぅっっ」 祥悟の首がきゅんっと仰け反った。 小さな尖りを指先で引っ張ると、髪を振り乱しながら身悶える。 ぎゅっぎゅっと搾り取るようにソコが収縮して、沸き起こる甘い痺れに息が詰まった。 「…っ、祥、…っここ?」 汗で滑る手で腰を押さえながら、抉る動きを大きくする。 「んっぐ、ん、んっふ、」 声を封じられた祥悟が震えながら低い呻き声を出した。 ……ああ、いい、気持ちいい…っ 擦れる度に込み上げる快感に引きずられて、振りたくる腰の動きを止められない。 祥悟は狂ったように髪を振り乱しながら、手を伸ばし白いシーツを手繰り寄せた。 2人分の甘い吐息が、静かな室内楽に充満していく。 智也は腰を大きくグラインドしながら、うねる祥悟の白い背中に顔を埋めた。 気持ちよすぎて、脳みそが沸騰しそうだ。 繋がっている場所が熱く蕩けて、混じり合っていく気がする。ひっきりなしに駆け抜ける甘い痺れに、視界が霞んで意識が遠くなる。 こんなにも、強烈だっただろうか。 祥悟との交わりは。 抑えが効かない。 上手くコントロールできない。 悦楽の海に溺れて、自制が効かない。 なけなしの理性が、呆気なく霧散していく。 ……ダメだ。ばか。祥が、壊れてしまう 祥悟の鼻から漏れる甘えた鳴き声も、止まらなくなっていた。激しい突き上げに翻弄されて、苦しげに身をくねらせのたうち回っている。 祥悟は初心者なのだ。こんな風にガツガツ貪ってしまったら、この華奢な身体を壊してしまうだろう。 ……落ち着けって。ばか

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