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第2話

それから互いに少し話をして、遊馬はそのままベッドで寝てもらうことにした。 偶然にも、辰巳の部屋と遊馬の部屋は隣同士だったようだ。 「部屋に戻るのは明日でいいだろう。1人で帰して何かあっても困るしな。朝飯は俺が用意するよ。」 遊馬をベッドに眠らせ、辰巳はソファで眠る事にした。 ──────────── 翌朝 「おはようございます。昨日はありがとうございました。」 朝になり、共に朝食を済ませた遊馬は自分の部屋へと帰って行った。 辰巳も支度をして、部屋を出る。 部屋を出たところで、もう1人の家主とすれ違う。 「ただいま。行ってらっしゃい。」 BARを閉めて帰ってきた、同居する双子の兄である沢渡辰馬(さわたりたつま)だ。 軽く手を挙げて、辰巳は辰馬と別れた。

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