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第4話

遊馬は部屋に戻って考えていた。 PCで開いているのは、とある掲示板の画面だ。 放っている間に、文字が流れてゆく。 「なんだったんだろ…あの懐かしい感じ。」 記憶に霞がかかって思い出せないのだ。 見覚えのあるような…ないような。 考えているうちに、ソファで眠ってしまったらしい。 ────── 暑い夏の日、同級生がひとり姿を消した。 「遊馬あしたもあそぼうな!」 そう言って別れたはずだった。 そして、二度と会うことはなかった。 女の子が、自分のせいだと泣いていた。 何度か見たことのある子だったような気がした。 いつか大人達が話をしていた。 "ジュース"に出会ったせいだと。 遊馬は、たくさんたくさん泣いた。 待つだけで、家まで迎えに行かなかったことを酷く後悔した。

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