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 早く逃げなければ。  再びもがこうとするが、なぜか身体に力が入らない。動こうとしても力すら入らない。  ふと、身体に纏わりつく触手が先ほどよりも湿っていることに気付く。まるで触手も興奮しているように思える。  入浴直後みたいにずぶ濡れの上半身には、先ほどよりも太い触手が増えていた。 「ひぁっ!! んぅ……」  再び俺のペニスが硬さを取り戻していた。  するとそこへ、新たな触手がやって来た。布越しに俺の様子を確かめているのか、ズボンにぺたぺたと触れている。  徐々に触手の粘液で重みが増していき、ズボンを脱ぎたいくらいには不快になってきた。 「い、いやっ……」  もぞもぞと下肢を動かすが、当然脱げるはずもない。  気付けば上半身を覆う触手の数は増えており、俺の身体がパンパンに膨れ上がっているように見える。

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