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第6話

「麗、ちょっと手伝って  くれないか」 声を掛けてきたのは田中先生。 僕の担任だ。優しくてとても いい先生だと思っていた。 あの時までは 「ありがとう、麗。はい  水」 『ありがとうございます』 『あれ?』 水を飲んでしばらくしてくる と、急にふらついてきた。 貧血だろうか? 「大丈夫か?保健室へ行こう」 『はい』 僕は、歩くので精一杯だった。 「やっと、保健室だ」 『えっ、んん』 保健室に着くと同時に 先生にキスをされた。 『先生、ダメ、こんな事してんん』 先生は最後まで言わせてくれ なかった。 「麗が、悪いんだよ。私を  誘惑したんだから」 麗は、先生の言っている 意味が分からなかった。 『あっ、ダメ、いやっ』 先生は、執拗に愛撫をした。 (気持ち悪い、助けて涼!!) そう、思った瞬間 『てめぇ、俺の麗に何  してる!!』 涼は先生を殴り倒した。 『涼!!』 『麗、大丈夫だったか?』 『うん』 涼を見ていたら、涙が出て きた。 『帰ろう』 『う、ん』 『お前の処分は俺が決める。  上の人間にも、言っとくから』 そう言って、涼と麗は保健室から 出た。

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