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第5話
『麗、今日一緒に帰ろう!!』
最近、涼は頻繁に僕の所に
来るようになっていた。
西園寺涼。高校2年生。僕の
一つ上だ。ルックスも良く
女子からも人気らしい。
(だったら、女子を花嫁
にすればいいのに)
麗はそう思った。
『何で、僕なんですか?』
『一目惚れ、かな。とても
綺麗な人だなと思った』
『綺麗なんて、大袈裟です』
『大袈裟じゃないよ。
とても綺麗だ』
何か口説かれてるみたい。
麗の顔が少し赤くなった。
『好きだよ。麗』
『僕は分かりません』
この人の事好きなのかな?
荷物を運んだ時から確かに
少しドキドキしてた気が
する。
麗は、モテるが誰とも
付き合った事はなかった。
だから、恋がどんな物か
分からなかった。
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