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第14話

「名前は?」 『麗だよ』 校舎案内をしようとした時に 名前を聞かれた。 「麗か、いい名前だね!!」 『そうかな?ありがとう』 名前を褒められた事はなかった ので、素直に嬉しかった。 「わざわざ、ありがとう。   お礼にこれ」 『ありがとう』 渡されたのは、チョコレート だった。麗はチョコレートが とても好きだったので有り難い 限りだった。 『麗、ここで何してんの』 『えっ、あぁ涼か。   この子に校舎案内してたんだ』 『この人は西園寺涼。  生徒会長だよ』 「よろしく、お願いします。」 『こちらこそよろしく。  校舎案内終わったなら  麗、来て欲しいんだけど』 『分かった。じゃあ、美咲さん  明日ね』 「うん。また明日」 美咲さんとは、ここで 別れた。 この後、大変な事になるなんて 思いもよらなかった。

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