「ゆっくり……入れるから。痛い時は……言って？」 　緊張して言葉が出ず、ただ控えめに頷いた。 　先生に入れてもらうのをずっと楽しみにしてきたけれど、いざとなるとちょっと怖い。けれど身体が強ばらないようにリラックスしないと。先生もそれをわかっているようで、耳の縁につーっと舌を這わせたり、ふと息を吹きかけたりして気を紛らわせてくれている。 　めりめりと穴をこじ開けてまずは亀頭が入ってくる。カリ首が越えればとりあえずは入れることはできると思うので、ゆっくりと中へ進んでくるのを待つ……が。 「せ、せんせ……待って……き、きついです……っ」 　亀頭が入ったあたりで、あまりの異物感に待ったをかけてしまった。ハマってる、とんでもないサイズのものが穴にハマってる！ 「痛い……？」 「い、や……っ！ いたい、というか……ハマりこんでる感が、凄くって……！ すごいこじ開けられてるっ……」 　もう既に穴にみちみちにカリ首の下あたりまで埋められて、これ以上進められる気がしない。後ろから入れてもらえばよかった。よくよく考えれば先生の竿の上部って俺の手首くらいはありそうだから、これ入ったらフィストいけるってことなのでは。恐ろしすぎる。そしてキツいに決まっている。 「プルプル震えて……可愛いね。腰進めちゃ、だめ？ 結構……いけそうな感覚が、あるのだけど。ほら、まだ入る……」 「あっ……！ あっ……！ せんせぇだめぇ！ 待って、待っ、あぁッ」 　普通に入ってくる感覚がズルズル……だとして、今の感覚はギギギ……という感じである。もう本当に自分で自分の穴がどうなってるのかわからないほどにハマりこんでいて怖い。よく入ってるな。 　はぁっ、はぁっ、と短く何度も息を吐いて、先生の背中にしがみつく手にも力が入る。まだ先っぽを少し超えたくらいなのに。 「少し、このままでいようか？ 馴染んでくるだろうから」 　頭を撫でて頬に口付けされながら頷くと、唇にもキスをもらえた。優しい先生が嬉しくて何度も唇を突き出してキスをねだれば、その度に唇が重なった。舌を入れずに何度もちゅっちゅっと甘いキスを繰り返しながら、先生の指先が俺の胸を撫でる。 　指の腹や背で乳輪の周りをするすると滑りながら焦らして、時折ほんの少しだけ爪の先が先端の気持ちがいいところにかする。ビクンと腰が跳ねて無意識に中を締めてしまい、入ったままの先生の存在感にため息が漏れた。 「ん……あー動かしたいな……浅く出し入れしちゃ、だめ？」 　さっきまで焦らしていたのに、くりくりと乳首をつまみながら首筋をちろちろと舐めてくる。そんな風にされたらこっちも堪らなくなってくるけれど、まだもう少し待ってほしい。 「あ……あ……だめ、です、先生……もう少し、そのまま……」 「じゃあ、締めないで……？ 物欲しそうにきゅっ、きゅってしてる……気持ちいい。動かしたい」 「だって先生が、えっちな触り方するから……っ……ん、おっぱい触られたら、反応しちゃいますよっ……」 「欲しいってこと、だよね……？ ほら、ほら、気持ちいい？」 　待ってって言ってるのに先生は我慢できなかったようで、くいっと腰を軽く押し、中で浅い出し入れを始める。たっぷり注いだローションが馴染んできたのか思いの外ぬるりと中に進み、スムーズに動きだして思わぬ快感が襲ってくる。 「あっ……あっ……！ せんせ、だめ……あ、んんんっ」 「気持ちよさそうな声……出てる。もう少し……入れるね？」 「や……ひぁっ……せんせ、だめ、せんせぇ！」 　一度腰を引き、ズズッと奥へ押し入ってくる……限界まで開いた入口を擦りながらどんどん中もこじ開けられていき、ものすごくキツイのにきちんと埋め込まれていくその感覚に、息を吸ったらそのまま吐くことができず苦しくなった。先生の熱い息が額にかかる。 「すご、い……ちゃんと、入るね？ このまま入れていい？ 我慢できない……無理っ……」 　息のできないまま首をぶんぶんと横に振るが、さっきから少しも聞く耳を持ってくれない先生はそのまま奥へ進んでいく。あんまり長くてまだこれでも根元まで入ってないのかと、どこまでくるのかとハラハラしてくる。 「出雲、大丈夫？ 息吐いて？」 　言われると同時に、とん、と先端が中の壁にぶつかる。そこでやっと息を吐くことができた。はぁぁっと大きく息を吐いて、荒い呼吸を繰り返す。目に涙が浮かんで視界が滲む……既に額から吹き出た汗で前髪も濡れてぐちゃぐちゃだ。 　長いのはいいとして、とにかく太くて中にみっちり詰まっており、少し動かれただけで身体の芯が全部揺さぶられる。先生に支配される。激しく抜き差しなんかされたら内蔵全部引きずり出されてしまいそう。 　先生は上からぎゅっと俺の頭を抱きながら中をぐりぐりとさらに押し入ろうと擦ってくる。胃が押し上げられる違和感に声が止まらない。 「う、うぅ、や、せんせぇ、やですっ、それぇ」 「我慢して……入りそうなの、分かる……？ ここ」 「ひぁ？ あっ、まっ、え……そんないきなり……！ ちょっと待って、せんせぇ……！」 　余裕がなくて気が付かなかったけれど、そこはさっきまで玩具で刺激をしていた場所だった。でもあの玩具と先生のじゃ全然太さが違くて、そんな上手く入りこめるわけない……と思うのに、くっとちょっと先端が引っかかるような感覚があった。 　絶対に、絶対にそんなの無理だと思ったのに。それを合図に、ぐぽっと壁を越えた奥におちんちんの先っぽが入り込む。その瞬間ビリリッと腰から脳天まで電気が走るかの様な快感が駆け上がり、腰がビクンと跳ね頭が真っ白になった。 「ヒッ……！ アッ……あ、あ、待ッ、あぁ入って、あ、入っちゃったぁ……っ」 「んっ……いずも、だめ……締めないで」 「しめてなっ……あぁぁ、しめてないっ、しめて、ないっ……」 「嘘つき……こんなにきゅぅって……くっついてくるの、にっ？」 　先生の体が離れると、両足を高く上げられた。ずっとゆっくりと静かに挿入されていたのに嫌な予感がしてぎゅっと唇を結んで唾を飲み込む。 「出雲……見える？ こんなに入ったよ？」 　言われて下を覗き込めば、本当に先生のおっきなおちんちんがずっぽりと挿入されており、目眩がした。お尻の穴が限界まで拡げられ、薄くなった皮膚がぴったりと先生のおちんちんに吸い付いている。 　自分の性器は完全に萎えてふにゃふにゃの状態でありながら我慢汁をまたありえないほどだらだらと流しており、先生のものが余計に大きく強靭に見えて身震いした。でもその身震いは恐怖によるものではなくて……これからこんな大きなおちんちんに蹂躙されてしまう期待と興奮からのものだと、すぐに自覚する。 　こんなので奥を揺さぶられたらどうなってしまうのかと考えただけで中がぎゅっとした。すると先生が、ん、と声を漏らして目を瞑る。それに益々ドキドキしてしまう。 「いずも……見て……」 　ずるっと先生のがゆっくりと引き抜かれていく。排泄感を伴う抜かれる時の快感が、今までにないほど大きくぞわりときて背中が大きく反り返る。 「あぁっ、あっ、あっあっ、気持ちいいッ、せんせ、あっ、きもちいいぃっ！」 「見るどころじゃない、か……ああ、吸い付いて……すごい光景なのに」 「だって、あっ、じゅりじゅりしゅる、あ、あ、あ、からだが、あああ、ぜんぶぬけちゃ、あっ、おなかもってかれちゃうぅ……！」 　ゆっくり抜かれてるだけなのに気持ちよくてたまらなくて腰を浮かしていたら、今度はまた奥まで滑り込んできてあのおかしくなっちゃう所までグポンッと思い切り差し込まれた。 「おッ……あっ……?!」 　その瞬間目の前がチカチカして、目は見開いているのに目の前がなんにも見えなくなる。 「はは、イッてるイッてる……可愛いね」 　どう考えてもやばい状態なのに先生はそのまま、ぐぽぐぽとお尻の奥の入口を何度も出し入れして刺激した。突然の激しく強烈な責めに身体が真っ二つになるような恐ろしさと快感が襲ってくる。すでにイッてるのにもっともっと駆り立てられる。 「あああぁ、おちんちん、おちんちんしゅごぃ、奥がっ奥っ、しょこ、ぜったいはいっちゃだめな、とこぉッ……！ アッ、だめなとこ、きもちい、おちんちんきもちいよぉっ」 「初めてだし……っ、もっと、ゆっくりしようと思ったのに……いずもの中、気持ちいい……ダメだ、これ……止まんない」 　先生の声をなんとか耳に入れながらも中を揺さぶられる快感で満たされていく。 　あ、だめ、イクの止まんない。こんなに強引にこじ開けられてるのに気持ち良すぎる。思考がままならず、おちんちんのことしか考えられない。悲しいことに初めて挿入した余韻に浸る余裕は全然なかった。 「おちんちん、おっき、おっきいいぃ……イク、あ、あー、あー……だめぇ、これだめっ……イクイク、アッ、ばかになりゅ、あっ、おちんちん、おっきぃおちんちん、しゅきぃっ」 　どちゅっどちゅっと卑猥な音を漏らしながら、引き抜かれる度に中にたっぷり入っていたローションが垂れて尻の割れ目を伝っていくのがわかる。ビリビリと激しい快感の中に、ぞわっとそそる快感が混ざって最高だった。抱えられた太ももがビクビクと大きく震え痙攣している。 　イッてるのかイッてないのか境界線がわからない。強いて言うならずーっとイッてる。頭を、魂を、無理矢理引きずり出そうとずっとずーっと引っ張られている感じ。 「ああぁ、ああぁ、わかんにゃ、なに、ああぁっ……きもちいい、おしりきもちいいぃ……っなにこれぇっ、あーっ、せんせぇぇ」 「そのバカみたいな顔、すっごいそそる……バカみたいな顔して、おもらしして？ ほら、出ちゃう？」 　もう下半身の感覚がバカになってて何をされてるのか全然わからないけれど、なにか下のほうをゆっくりと揉みあげる様に押し上げられ、おちんちんがむずむずとした。 　あ、あ、そう、これはおもらししちゃう時の感覚。 「ん、うん、うんッ……せんせっ、出ちゃう、押すのやら、やらぁ……」 「だめ、出して……君が気持ちよさそうにおもらしするの、好き。すっごく可愛い」 「かわいい……っ？」 「うん、可愛い。だから、見せてくれる？」 　うん、と頷こうと思ったのに、先生が奥をぐりぐりしてきて、身体が大きく反り返り声にならなかった。先生、先生のお顔が見たいのに焦点が合わない。 　声を出せないでいたら、ぬぽっとハマっていた奥から亀頭が抜け、その刺激とともに外側から気持ちいい圧迫感がきた。その瞬間、ビュルルッと透明な液体が大量に吐き出される。精液よりも多く、おしっこよりも太い水の柱が飛び出てそれが気持ちよくてもう一度潮を吹くという連鎖反応に頭がおかしくなりそうだった。 「あ……ッ、あ……ッ……出てる、おもらし、してりゅ……きもちいー……せんせぇ……見て、せんせぇ……」 「見てるよ？ こんなにおもらしして……悪い子……ううん、いい子だね」 　悪い子でもいい子でもどっちでもいい。先生が喜んでくれるなら。 「せんせ、ちゅうして、ちゅうしたいです……せんせぇ、ちゅう……」 　怠い腕をなんとか伸ばすが、先生の首まで届かない。すると先生はふっと笑って上半身を倒し、また頭をぎゅっとしてくれたので俺はその首を抱き寄せた。 「甘えて……どうしたの？ 僕の入って、嬉しい？」 「うれしいですっ……おちんちん入ってるの、うれしい……せんせぇと、つながってる……っ。せんせぇ、ちゅうは……ちゅうしたい……」 「そんなにしたい？」 　なんでこんなに焦らすのかと泣きそうになりながら頷く。その拍子に中が動いたのか耳元で先生が、うっ、と声を漏らしながら少し腰を引く。耳にそのままキスしながら、そんなに締めちゃだめ、と怒られてしまった。 　先生の頬に汗が伝って、俺の頬に落ちる。鼻先が触れて長い睫毛が瞬きをすると、微かに俺の睫毛にぶつかった。先生の黒目がちな瞳が熱い。 「僕もしたい」 　甘い囁きと共に、唇が重なる。舌と舌で抱きしめ合うようにねっとりと密着させながら、お互いに絡み合う。 　そうしながらもゆっくりとした長いストロークで先生は腰を動かし始め、先程までとはまた違った気持ちよさに包まれる。気がつけばギチギチとした感覚はなくなり、スムーズに出入りするようになっている。それでも中を擦る感覚は強くて腰がとろけそうだった。