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第3話-2

 今、朝陽と一緒にAV見学をしているのは一緒に資料を借りに来た二葉葵。  190センチを超える巨体をもつ、短髪黒髪の爽やかな好青年だ。ともに男優デビューをする仲間である。    朝陽と葵はこの二週間、教育期間として先輩男優から直々の性指導を受けてきた。  葵の担当になったのがキングオブタチの竜生だ。身もペニスも共に巨大な二人がいったいどんな性教育をしてきたのか。非常に興味がそそられる。 「あああっ……! もっ抜いて……イっちゃうからぁっ……あはぁっ、あっあっあっ、ああっ!」 「尻だけでイくんですか? 本物の淫乱教師だ! いいですよ、教壇に撒き散らしてください」 「あはぁんっ、らめっ、教壇にっ……せーえき撒き散らしてしまうぅぅぅ……」  「教壇に精液」が理性を崩すキーワードになったようだ。教師役の光里は途端、箍が外れたように大胆に腰を振りたくり始めた。  もっと、もっとペニスが欲しいと言わんばかりの積極さだ。  「ほらっ、教卓が真っ白になるまでっ犯してあげますよっ」 「あっあはっあはっ、嬉しっ、犯してっ先生の淫乱ケツま●こ犯してぇッ! あっあぁ~~~~~~っ!」  ピシャッピシャッ!っと白濁が教壇に撒き散らされた。 「イってうぅぅぅ……っ、教室にビュッビュッってぇぇぇ……」  ひくんひくんっと余韻で痙攣する光里。    そんな彼の淫猥な姿を尻目に、竜生はそのアナから性器をずるっと抜き出した。  すると、おもむろに光里の手を引き、その場にしゃがみ込ませ、 「ひぁっ!? あぁぁんっ……竜のせーえき、顔にかけられちゃったぁぁぁ……」  顔射したのだ。上気して赤く染まった頬や知的な眼鏡に、竜生の白濁が飛び散る。    恍惚とした表情で受け止め、どろどろと顔中に汁を垂らす光里。壮絶に卑猥で性的だ。    そうして、撮影が終わった。  一気にガヤガヤと騒がしくなる。    余韻もそこそこに、竜生がタオルで股間を拭きながらこちらに歩いてきた。 と、朝陽と葵の存在に気づいたようだ。穏やかで甘いほほえみを向けてくる。 「来てたんだね二人とも。葵くんと、ええと」    竜生は撮影時はドSキャラで売っているが普段は優しく温厚な青年である。   俺が会ったのは二週間ぶりなのだが、 「朝陽くん、だよね」   「お、おおお久しぶりです。竜さん、名前覚えててくれて嬉しいです」    頬を染めながらもじもじすると、竜生は「ふふ」と頬を緩めた。 「そりゃ、毎日毎日光里から、朝陽くんのこと聞かされてるから」 「え? 光里さんから?」 「『朝陽ちゃんのお尻がピンクでカワイイ』とか『朝陽ちゃんの精液が美味しくて』とか」 「は……!?」    竜生と光里は仲が良いらしい。 「朝陽のお尻がピンク……」    隣で葵がぽうっと頬を染めている。 「朝陽ちゃん!」  すると後ろから当の光里がやってくる。 「それと、葵くん」  光里はじぃっと葵を見つめる。  そういえば初めて会った日も、見覚えがあるような反応をしていた。 「ねぇ、せっかくだしこのあと、四人でイイトコ行こうよ」  イイトコ!?  初対面で突然フェラチオをしてきた男たちだ。いったいどんなところに連れて行かれてしまうんだ。  とゴキュッと喉を鳴らしていたのだが、

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