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第16話
side悠
梓佐に返事をすると、ふと視線を感じて慧杜を見る。
すると慧杜はニコニコて俺を見つめていた。
見られているのに驚いたのと、何故か恥ずかしい気持ちになって視線を落とす。
(なんで見てるのぉ…)
視線をあげづらく、カクテルに口をつける。
「ん…おいしい…」
注文したノンアルコールのカクテルは、柑橘系のさっぱりさと自然な甘みがマッチしていてとても美味しかった。
「ありがとうございます」
「なんのカクテルですか…?」
慧杜にカクテルについて問おうと顔を上げると、また慧杜と目が合い語尾が口ごもってしまった。
「デコポンです」
「「デコポン?」」
梓佐と一緒に聞き返してしまった。
「えぇ。以前デコポンのカクテルを飲んだことがあって、オレンジとはまた違った味が美味しかったので…実は結構おすすめなんです」
(慧杜さんのおすすめ…)
まだ恥ずかしさが残っていたが、ちゃんと目を見てお礼を言いたいと思い、視線をあげる。
「…ありがとうございます」
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※次話で視点が変わります(*' ')*, ,)
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