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第439話※

「っ、はぁっ、はぁっ、はぁっ…」 「クッ、奉仕しているおまえが先にイッたか」 「っ、はぁっ、はっ、はっ、だってそれは…」 ベットリと、股の間を白濁で汚したまま、俺は射精の余韻でボーッとする頭で火宮を見上げた。 「ふっ、その目」 「っ…」 「強気で、けれど抗いきれない快楽に蕩け、男を惑わす艶かしい視線」 「な、んで、すか、それ…」 ニヤリ、と俺を見下ろす火宮の視線の方がよっぽど、妖艶な色香を纏っている。 「ククッ、そうやって煽って。悪いやつだ」 「はっ…?」 そんなつもりないのに。 「ふっ、翼。そうして俺を誘惑したからには、きっちり責任は取れよ?」 「なに言って…」 ギラッと欲情を剥き出しにした火宮の目が俺を捉え、ゆらりと軽く突き出された腰の前で、火宮の性器が力強く頭をもたげて俺を狙っていた。 「っ…ぁ」 「クッ、バイブを抜いて、後ろを空けろ」 「っーー!」 それは同時に、後孔で火宮の欲を受け止めろということで。 「ん?翼、そんな玩具で満足か?」 「っ、ん…」 そんなわけない。 「ククッ、この熱くて太いコレが、欲しくないのか?」 ニヤリと唇の端を吊り上げる火宮の表情が、クラクラするほど色っぽかった。 「っあ、ん…欲し…火宮さんの熱で、溶けるまで侵して欲しい…」 俺のすべてを。 まるでなにかに操られるようにフラフラと口にしていた俺を、火宮の壮絶な色香が包んだ。 「あんっ…ンッ」 グイッと腕が引かれ、フラリと立ち上がった身体が火宮の胸に凭れる。 間髪入れずに覆われた唇は、火宮の舌に強引に割り開かれた。 ゾロリと上顎をなぞられれば、ゾクゾクとした快感に身体が震える。 「んっ、あっ、あっ…」 激しっ…。 情熱的に舌を絡め取られ、ガクガクと腰が震えてくる。 さっきまで火宮のモノを舐めていた口なんだけどな、と思いながらも、次第にその思考力が奪われていく。 「はふっ、んぁ、はっ、ぁ…」 クチュッ、ジュルッ、と、角度を変えて深く激しく長く続くキスに、腰が完全に砕けてへにゃりと崩れた。 「ククッ、だから、その顔」 「ほぇ…?」 どんな顔。 「トロトロだな」 「っ、ぁ…」 顔も、こちらも、と、頬とお尻をするりと撫でられ、ジュポッと後ろのバイブが引き抜かれた。 「あぁっ!やぁ…」 「クッ、ほら、こうしてやると、ナカから溢れてくる」 ズプッと2本の指を突き立てられ、ナカでピースをするように拡げられれば、タラーッとローションが伝い出てくる感触がする。 「やだっ。それやだ」 「ククッ、淫らで美しい」 「っ、バカ…」 「さぁ翼、欲しいのだろう?」 ニヤリと、まだまだ余裕そうな表情をしながらも、目にだけはギラギラと欲情を宿した火宮が、ソッと俺のエプロンの裾を捲り、性器を性器に擦り付けてきた。 「あっ、はぁ、っ…ンッ、欲し…」 「ククッ、ならば自分で挿れてみろ」 「あっ?んっ…」 「せっかく乗っかっているんだ、そのまま上で、コレを飲み込め」 ぐいっ、と両側から腰を持たれたかと思ったら、ピタリと蕾に性器の先をあてがわれた。 「あっ、怖っ…」 「大丈夫だ、ここは十分解れている」 一気に腰を落とせ、と、火宮の両手にぐっと力がこもる。 「あっ、はっ、んぁあぁっ!」 くぱっ、と期待に口を開けた後孔を感じたときには、ズプンッ、と一気に火宮の熱で穿たれていた。

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