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第440話※

「ひっ、あぁぁっ、深いっ…」 自重で、いつもよりずっと奥に火宮を感じ、俺は思わず胸を反らせた。 「クッ、締まるっ…」 きゅっと眉を寄せ、ハッと荒い息を吐く火宮の顔が、感じてくれているのが分かって嬉しい。 「う、んっ、んぁあ…」 もっとその顔が見たくて、俺は、ソファに着いた膝に体重を乗せ、グッと腰を持ち上げた。 「っあ、あぁっ、アッ…」 ズルズルと抜けていく火宮が、ナカのいいところを擦っていく。 「あっ、あんっ、あんッ…」 「ふっ、おまえのナカは熱い」 「あっ、ひゃっ、そこッ…」 火宮の両肩に両手をつき、今度はズプンと腰を落とす。 「クッ、艶めかしく俺に絡みついて…奥から溢れるローションが卑猥だな」 「っあぁっ、刃っ。刃が入れたぁっ…」 火宮を出し入れする度に、ジュプジュプと音を立てる後孔が恥ずかしい。 「ナカまで滑りがよくて、いつもと違うだろう?」 「あっ、あっ、気持ちいッ、イイッ…」 「ふっ、締め付けがすごい」 「あぁっ、刃っ、刃もイイ?」 俺1人、淫らに腰を振って、1人で悦くなっているのは嫌だ。 「クッ、いいぞ。気持ちいい。翼っ」 ふわりと笑って、妖艶に目を細める火宮の色気がすごい。 「あっ、あっ、好き。好きっ、じんっ」 ぎゅっと火宮を掻き抱き、その肩口に顔を埋める。 「あぁっ、刃ッ…刃の匂いー」 「ふっ、耳元でッ…」 ぺろっと思わず火宮の首筋を舐めてしまったら、クハッと息を吐いた火宮が、ズンッと下から腰を突き上げてきた。 「あぁーっ!あっ、あんっ、すごいッ…」 ユサッと揺れた視界と、奥の奥まで穿たれたナカが痙攣する。あまりの快感にチカチカと目が眩んだ。 「もっと。もっとっ、あぁっ!」 「ふっ、そんなに腰を振って、妖艶に背を反らせ…この、淫靡な悪魔…」 「あっ、はっ、なにっ?じんっ、なにっ?」 耳に囁かれる声すらも、全身を痺れさせる、甘い媚薬でしかない。 「クッ、もっと踊れ。艶やかに跳ねろ」 「あっ、あっ、激しっ……」 ズンズンと、下から突き上げられる動きに合わせて、ガシッと掴まれた腰が、持ち上げられ、落とされ、一層激しくナカを擦られる。 「あっ、あっ、火宮さっ…刃っ、イくっ。イ、くぅっ…」 ヤバイ、もう限界。 駆け上がった高い頂きから、飛び降りる瞬間が目の前に見えて。 「あっ、刃っ。じんーっ!堕ち、るっ…」 これ以上ないほどの絶頂の予感に、ぶるりと全身が震えて、ぎゅぅ、と火宮にしがみついた。

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