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第49話※

「ほら、答え合わせだ」 「ひぁっ、やぁっ…んァッ」 バラバラと、3本の指が好き勝手にナカを掻き混ぜる。 それが答えだと言われても、もう追加された指がどっちかなんて、判別する余裕などありはしない。 「ひぁっ、いぁっ、あ、あぁぁっ」 ズチュとか、グチュとか、後ろから上がる淫らな音が、聴覚までも犯してくる。 「ククッ、腰が揺れてるぞ」 「ふぁっ、あぁっ、だってぇ…」 もう無理。 確実にポイントを擦る指が、思考も余裕も奪い去り、圧倒的な快感だけを高めていく。 「もっ、イきたい…出したいっ、火宮さんっ」 前は完全に勃ち上がり、ポタポタと先走りがシーツに染みを作っている。 「あぁっ、もっ、やっ…お願ッ…」 イカせて…。 「ククッ、褒美か、仕置きか。どっちだ?翼」 「わかんなっ…わかんないっ」 もうどっちだっていい。 なんだっていいからイかせて。 「お願いっ…もっ、火宮さんっ」 「なんだ」 「い、入れてっ…」 快楽のあまり、俺は何を口走っているのだろう。 もう自分で自分が制御できず、わけもわからない。 「っ、翼」 「んぁッ…あっ」 なんか火宮が後ろで息を飲んでいる。 同時に一気に抜かれた指の代わりに、熱いものが押し当てられた。 「っ、く…」 「ひぁっ、いぁぁっ、あぁぁっ!」 解された蕾を一息に貫かれた瞬間、盛大に白濁が飛び散った。 嘘…イッた…。 「あぁっ…はぁぁン、ぅぁ…」 「クッ、入れた瞬間にイッたか、可愛いことをする」 「やっ、いやぁっ…イッてるのにぃ…」 動かないで。壊れちゃう! 頭が真っ白になる快感の中を、さらに責め立てられてたまらない。 「フッ、これは、かなり…」 クる、と囁く火宮の低い声が、欲望に揺れている。 「クッ、そう締めつけるな」 「いやっ、やぁっ、わかんなっ…火宮さっ…ま、待ってっ…」 パンパンと肌がぶつかり合う音がして、後ろからはグチュグチュと粘膜が擦れる音が上がる。 射精の余韻で震えるナカを、休みなくガンガンと穿たれる。 「やぁぁ…イク…また出るー!」 上半身を支えていた腕がガクンと崩れ、腰をグッと掴まれて尻だけが高く上がった姿勢で、イイところを荒々しく擦られる。 「あっ、あぁっ…あぁぁっ、ッン」 口はまるで喘ぎしか出せない壊れたスピーカーみたいに、狂ったように嬌声だけをあげてしまう。 「やっ、やぁッ、イクッ…出るーッ!」 ビュッと2度目の白濁が、震える性器から飛び出し、パタパタとシーツを汚した。 「っ、ハッ」 きゅう、とナカが締まる。 咥えた火宮がググッと膨れ、熱い吐息が背中にかかった。 「ふっ、最高だ、翼」 「んっ、ふぁっ…」 「2回目で後ろだけでイクとはな。やはり筋がいい」 な、に?もうわかんない…。 「しかも、触れ、じゃなく入れろとはな。クックックッ」 あぁ、火宮さんが抜けてく。 やっと終わり? 「もっ、む…り…」 また寝落ち、と思うけれど、身体はだるくて限界で、瞼はどうしようもないほど重たい。 「ふっ…」 「んっ…」 あぁ、今日初めてのキスだ。 だけどもう応える余裕はない。 俺は、正面に抱き直され、一方的に口づけを受けながら、遠ざかっていく意識を感じた。 「翼」 あぁなんて優しい声。 誰の声? ゆったりと夢の中に身を投じた目の裏には、誰の姿も映らなかった。

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