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第二章・9

「あ! あぁあ! んんっ、く。はぁ、あぁ。あぁああ!」 「痛くないか? 苦しいか? ん?」  ぎちぎちと、玄馬は腰を進めた。  途中までゆっくりと挿れ、後は一気に刺し貫いた。 「はぁ、あ!」 「挿入ったよ、全部」 「あ……」  玄馬は幸樹の手を取り、彼の白い腹へ乗せてやった。 「あ、すごい。こんなとこまで……」 「幸樹のお腹、あったかくって具合がいいよ」 (今、九条さん『幸樹』って呼んだ……)  少し距離が縮まったようで、幸樹はそれを嬉しく思った。 「じゃあ、動くから」 「動く、って。ひゃ、あ! あ!」  ぐん、と勢いをつけて玄馬は腰を退いた。 「あぁ、あ!」 「粘りがあって、ぐねぐね絡みついてくるよッ!」  今度は肌と肌が叩き合って音が鳴るほど、強く挿れた。 「あぁんんッ! ヤだ、ダメぇえ!」 「イイぞ、幸樹。すごく気持ち悦いぞ!」  もつれ合いながら、二人は高みへと駆け上がって行った。

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