18 / 195
第二章・9
「あ! あぁあ! んんっ、く。はぁ、あぁ。あぁああ!」
「痛くないか? 苦しいか? ん?」
ぎちぎちと、玄馬は腰を進めた。
途中までゆっくりと挿れ、後は一気に刺し貫いた。
「はぁ、あ!」
「挿入ったよ、全部」
「あ……」
玄馬は幸樹の手を取り、彼の白い腹へ乗せてやった。
「あ、すごい。こんなとこまで……」
「幸樹のお腹、あったかくって具合がいいよ」
(今、九条さん『幸樹』って呼んだ……)
少し距離が縮まったようで、幸樹はそれを嬉しく思った。
「じゃあ、動くから」
「動く、って。ひゃ、あ! あ!」
ぐん、と勢いをつけて玄馬は腰を退いた。
「あぁ、あ!」
「粘りがあって、ぐねぐね絡みついてくるよッ!」
今度は肌と肌が叩き合って音が鳴るほど、強く挿れた。
「あぁんんッ! ヤだ、ダメぇえ!」
「イイぞ、幸樹。すごく気持ち悦いぞ!」
もつれ合いながら、二人は高みへと駆け上がって行った。
ともだちにシェアしよう!