175 / 195
第十九章・6
車内は狭いので、嫌でも二人の体はひどく密着する。
両腕でしっかり幸樹を抱きよせ、玄馬は深く挿れたまま腰を細かく揺すった。
「奥まで挿入ってるな。どうだ? 気持ち悦いか?」
「んッ、ふ。んッ、んッ、んんぅ!」
大きなストライドの取れない分、玄馬は細かく速く腰をやった。
単調な責めにならないよう、時には大きくゆっくり円を描くように回す動きも忘れない。
その都度、幸樹は喉を反らせて、切ない声を上げる。
シートを掴んでいた手はいつしか玄馬の服を握りしめ、そしてしまいには首を抱き寄せ髪に指を差し込んだ。
「あッ、あッ、だ、だめ。玄馬さん、もうダメッ!」
二人の腹の間で擦られた幸樹のものはすっかり硬くそそり勃ち、粘液をこぼし始めている。
「いいぞ、そのまま出して。後でちゃんと掃除するから」
「んぅ。んッ、んッ、や。あぁあッ!」
びくん、と大きく震えると、幸樹はその熱を吐き出した。
ともだちにシェアしよう!