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第十九章・7
今度はこっちの番、と玄馬はこれまでとは違い、じっくり腰を抜き差しし始めた。
狭い空間で許されるギリギリまで大きく引き抜き、思いきり叩き付ける。
そのたびに、先程漏らした幸樹の精が、ぐちゅッ、と音を立てる。
幸樹はもう何も言えず、ただ頬を染めはぁはぁと喘いだ。
体内で、どんどん大きくなってゆく玄馬の分身。
硬いその先端が内壁にぶつかるたび、電流が走るような快感が身を襲う。
「出していいか? 中に」
「あッ、あッ、お願い。来て、玄馬さん……ッ!」
ごりッ、と体内の奥深くまで貫き通され、玄馬の精が幸樹の中に勢いよく渡された。
「あぁ、あ! んん、あぁあ……ッ!」
うっとりとした幸樹の声を耳に心地よく聴きながら、玄馬はその柔肌に頬ずりする。
「幸樹、愛してる」
「玄馬さん」
車内がむせ返るような雄の匂いで充満し、二人はしばらく抱き合ったまま瞼を閉じて過ごした。
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