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第二十一章・3
「あぁあ、そこはッ! そこは、ダメぇえ!」
「イッていいぞ、幸樹」
しかし言われるまでもなく、すでに精を零してしまっている幸樹だ。
玄馬に一突きされるたびに、体液があふれ出る。
「も、もうダメ! 玄馬さん、玄馬さ、んンッ!」
身体をわななかせ、腰を必死で擦り付けてくる幸樹に、玄馬は目が眩んだ。
「幸樹、もしかして。発情してるのか?」
「え?」
発情。
その言葉に、幸樹の胸はどくんと激しく打った。
「んぁ、あ! あぁああ!」
びゅるッ、と勢いよく、幸樹は精を飛ばした。
発情。
僕が。
「僕が、発情……」
考えてもみなかった身体の異常に、幸樹は見悶えた。
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