「あ…エロいことって…？」 「こういうこと」 ギリっと両方の乳首を摘まれ僕は叫び声を上げた。 「ひぃっ！！」 元々敏感になっていたソコを強めに摘まれたので痛みと快感がビリビリと走った。 前かがみになって震える。 「ああ…あ…」 エロいこと…… 俺は頭の中で進藤くんの低い声を反芻した。 進藤君の整った顔が僕の胸に近づいて、なにかをしてくれるのを想像してしまう。 なにかって何だ？！ 進藤くんは身体をくっつけたまま、僕の項に鼻を埋める。 匂いを嗅ぐようにしてスーッと息を吸われてくすぐったいし、バイトの後で汗ばんでいるから恥ずかしい。 「あ、そんなことしないでっ汗かいてるからぁ」 「なんかいい匂いすんだよな…乳首勃ってるときの尾崎さん」 なんどもくんくん匂いを嗅がれる。 犬じゃないんだからやめてよ。 きもちわるい…はずなのに… 「ああっ」 「え、何？匂い嗅がれるだけで感じてんの？」 「か、感じてないっ」 「すごいな。思った以上…あんたこの時期今までどうしてたの？」 「知らない…」 身体をひっくり返して正面を向かされる。 顔をまともに見られて赤面する。 くそ、涼しい顔しやがって、美形はいいよな。 俺の顔は今羞恥と焦りの汗でベタベタだろう。 視線を合わせたくなくてうつむくが、顎を摘んで上向かされる。 「地味だけど…悪くないんだよな…」 「何がだよ」 「俺の好みだって言ってるだけだ」 「んなっ！！！」 よくもまあそんな言葉が出てくるよな！？ もうこれ以上無いくらいに俺は顔が熱く火照っていた。 何故か泣きそうになってくる。 すると突然ベロリと唇を舐められた。 そのまま口を割って中に舌が入り込んでくる。 え、なんでなんでなんで？！ 俺ベロチューされてんの？！あの進藤くんに？！ ぎぇえええええ！！！ちょ、ファンの女の子にぶん殴られちゃうよ！ 「んっん…」 ピチャ…クチュ… うわうわ、俺こんなキスしたことない… どんな顔すればいいかわからなくて目をぎゅっと瞑ってしまう。 「はは、ヘッタクソ…」 呆れられた。 ショック…初めてディープキスしたのに… 「き、キスは初めてじゃないからな！こんなのしたことないだけでっ」 「ムキになっちゃって、かーわいい」 ひーーーーっなんだこいつ… 言われること全部恥ずかしい… 俺の方が先輩なのにめちゃくちゃからかわれてる。 でもこの見た目の差だ、経験値が段違いなのは仕方ないだろ。 「調教しがいがあるな」 なぜかすごく機嫌が良さそうだった。 そのまままたキスされる。 唇がしびれるくらいまでぐちゃぐちゃにされて、そのまま進藤くんは唇を首筋…胸へとずらしていった。 「あ…だめ…そこは…」 さっき想像したことが本当になりそうで気持ちが一気に高揚した。 べろ…と進藤くんの肉厚な舌が俺の右側の乳首を舐めた。 ゾクゾクっと背筋を快感が這い上がって俺は悲鳴を上げる。 「ひぃぃっっ♡♡」 なにこれ！？舐められるのってこんな感じなの？？！ 俺は実はまだ童貞で女の子ともしたことがないので、他人にそんなところを舐められるのは初めてだった。 やばい、やばい…こんなのすぐイッちゃうよ…♡ 「あひぃっんく、ああんっ」 べちゃべちゃと舐めまくられる。 「いやぁっ♡きもちいいぅうう、進藤くんだめぇっイッちゃう♡♡」 進藤くんは舐めながら目線を上げた。 涼し気な二重の目元がニッと笑った。 そして舌先でグリグリと先端を抉られる。 「あっまたっ、見られてイッちゃうぅ！ああっああっイク！イク！目ぇだめっああっ」 俺はビクビクと痙攣し、性器を触られてすらいないのに下着の中に射精してしまった。 「あ…ああっやだ…中に出しちゃったぁ…ん、うう…」 生暖かくて気持ち悪い。 進藤くんが何を思ったのか、ヌルヌルになってしまった俺の下着の中に手を突っ込み、イッたばかりで敏感な俺のペニスをぬちゅぬちゅと撫で回した。 「ヒッ！何するの！？や、だめ触らないでっ」 焦る俺に構わず、手を外に取り出すと指を開いて、粘ついた液が糸を引くのを眺めていた。 「濃いの出たね♡」 目眩がする…この人は一体なんなんだ…？ 今後どうなるのか考えてゾッとした。 なんか変だよこの子… 一見周りに溶け込んでる普通の若い子だけど、趣味がおかしいよ。 俺なんかになんで構うんだ？？ 「さて、着替えて帰ろうか、尾崎さん」 「あ…ああ…」 それからまたしばらくは普通の日々に戻るのだった。