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【番外編】 夏なので進藤くんと海へ行く(完)

そして引き上げる時間になり、シャワーを浴びて着替えをした。 俺は乳首問題があったので、一番最後になるように時間をずらしてシャワーを浴びた。 …はずなのだが、シャワー後着替えようとしたら一緒に来ていたモデル事務所の人がまだ残っていた。 「あれ?まだ着替えてなかったの?皆もう戻っちゃったよ。急ぎな~」 「あ、はい。すいません」 そっちこそ早く行けよ。乳首見られたくないんだから。 「やー、暑かったけど楽しかったね。高校生だっけ?俺は大学2年なんだ」 どうやら立ち去る気はないらしい。 俺は諦めて後ろを向いて着替えることにした。 「俺も大学2年です」 「え!?同い年!?小さいから下だと思って、ごめんごめん。進藤の同級生と勘違いしてた」 別にそんなに小さくないし。 お前らがデカイだけだろ。 しかもなんか馴れ馴れしく頭を叩いてきた。 これだから陽キャは苦手なんだよ。 「あれ?乳首赤くなってる?日焼けした?」 「あっ…」 やばい見られた…! 「これは…」 俺が焦っていたら背後から声をかけられた。 「尾崎さん?」 「お?ああ、進藤」 よかった、気が逸れて助かった。 しかし俺の頭に手を載せている男を見て進藤くんの顔付きがサッと変わった。 「楢崎さん…何やってんすか?」 「え?何って別に」 「すいません、気安く触らないでもらえます?」 進藤くん、なんか怒ってる? 楢崎と呼ばれた男はパッと手を離した。 「え?ああ、ごめん。小さいから手を乗せやすくて?」 チラッと俺を見てくる。俺に同意求められましても… 「別に…小さくないです…170cmあります」 ついムキになって謎に身長アピールしてしまった。 「怒るなよ~。進藤の大事だった?ごめんごめん!」 「はい。俺のなので勝手にさわらないで下さい」 「お、おう…じゃあ向こう行ってるな~お前たちも早く来いよ~」 楢崎は面食らった顔をして、それでも笑顔で去っていった。 「俺のって…」 「俺のでしょう」 「……ハイ」 「何他の男の前でエロい乳首晒してんですか」 「いや、違うんだって。もう誰もいないと思ったらあの人がいて…」 「はぁ、迎えに来てよかった」 「うん、ありがとう」 俺は急いで着替えて車に乗り込んだ。 * * * * * * * * *  「んんっんっ…んむっ」 帰宅して進藤くんの部屋に入るなり、荷物を床に落としていきなりディープキスされた。 そしてそのまま手が服の中を這い回る。 「ん…あっ…はぁ…ああっあっ」 だけどなかなか肝心の乳首には触れてくれず、背中や脇腹、そして乳首の周りだけを撫でられる。 「あっ…なんで…乳首触ってぇ…」 「他の男に乳首見せた罰だよ」 「や…見せてない…!」 「何話してたの?あいつ尾崎さんと同い年だよね」 「あ…そう。同じ学年だって…それだけ…」 まだ進藤くんの手は背中を撫でているだけで俺を焦らしている。 もどかしい。 「ねぇ、お願いだから早く触ってよ…」 「ダメ…」 またキスされた。口の中を這い回る舌もすごく感じるけど…この舌で本当は乳首を舐めて欲しい。 にゅち…くちゅ… いやらしい音に気分は高揚するが、触ってくれないもどかしさに俺は我慢ができなくなった。 「もう無理…だって、海から我慢してたのに酷い。進藤くんは俺のこと好きじゃないの?何でいじめるの?」 そしてぐいぐいと部屋の奥に進藤くんを押して行く。 「わ、ちょっと尾崎さん?」 そのままベッドに押し倒して進藤くんの身体に乗り上げた。 進藤くんは俺のこと考えてくれてるって皐月くん言ってた。じゃあ、わかるよね? 進藤くんの服を捲り上げ、お腹にキスする。 「尾崎さん…」 俺だって進藤くんに触りたい。お仕置きされるだけじゃなくて…一緒に気持ち良くなりたい。 唇で下腹部をなぞっていき、ベルトを外す。 「尾崎さん待って」 「待たない」 進藤くんのソレを取り出して、止めるのも聞かずに口付けした。 ペロッと舐めてみる。ちょっとだけ海の味? 全体に口に含んでみる。 美味しくはないけど、なんだかこうやってるとやらしい気分になる… 進藤くんの息がちょっと荒くなって、舐めてるペニスはだんだん硬くなってきた。咥えてる俺自身もあそこが熱くてドクドクしてる。 乳首も、触ってほしくてビンビンに硬くなってる。舐めながら興奮して、自分で触っちゃおうかと思ったくらい。我慢したけど。 じゅぷじゅぷと進藤くんがいつもしてくれるのを想像して、真似して咥える。 「尾崎さん…もう…!」 「イキそう?いいよ出して」 「ぅ…っ」 初めてしたし、下手くそだと思うけど進藤くん、感じてくれてる。嬉しい。 一生懸命吸ってたら、びゅっと精液が飛び出してきた。 「んっ!」 油断して口が半開きになって、半分は顔に浴びてしまった。 「あ…」 「あ!ごめん!今拭くから!」 進藤くんは慌てて俺の顔を拭いてくれた。 「口の中のもベーして?」 言われた通り、進藤くんが広げたティッシュの上に吐き出す。 「ごめん…ごめんね」 慌ててる進藤くん、なんか可愛いな。 「気持ちよかった?」 「うん、ありがとう。びっくりした、どうしたの?」 進藤くんは俺を抱きしめて不思議そうに聞いてきた。 まぁ、確かにいつもされるがままだったしな。 「俺も進藤くんのこと好きだからしてみたかったの」 「えっ」 「ダメだった?」 「ダメじゃない!全然ダメじゃない。嬉しい…」 またギュッと抱きしめられた。 「尾崎さん大好き」 「うん…俺も」 「うわ……やばい。嬉しい、マジで」 大袈裟だなぁ。 聞いてくれたら、言ったのに。 「キスしていい?」 うん、と言って目を閉じた。 優しいキス。さっきみたいに貪られるようなのも好きだけど、こういうのも落ち着く… 「ん…あっ!」 進藤くんが乳首を撫でた。 やっと触って貰えた… 「ああっあっだめ。やば…すぐイッちゃいそう…♡」 我慢しすぎてて、ほんの少し触られただけで身体がビクついてイッちゃいそうなくらい気持ちいい。 「好き…尾崎さん…」 クニクニと捏ねられたかと思うとピンっと弾かれる。 「気持ちいい…気持ちいい…♡」 ああ、もうお尻も触って欲しい。 「お尻もして良い?」 心読まれたみたいなタイミング。 「いい…して、早くして欲しい♡」 ローションをつけた指が入ってくる。 グニグニともう慣れた手つきで俺の良いところを抉られる。 「あんっああっ!きもちいいっ♡」 指2本でぐちゃぐちゃに掻き回され、柔らかくなった部分に今度は進藤くんの物があてられる。 「いれて!お願い入れて♡」 俺は我慢し切れなくて、自分で腰を揺らしてお尻の穴を進藤くんのペニスの先端に擦り付けてしまう。 「すごい…今日の尾崎さんめちゃくちゃ積極的だね。エロくて最高…」 「やだ…変なこと言わないで…」 ずず、と中に入ってくる。 やっぱり進藤くんの入れてもらうのが一番気持ちいいよ… 「んんっ、あっああ!」 「尾崎さんっ、尾崎さんっ」 「あっ進藤くん…気持ちいい…あっあっ♡」 進藤くんはいつになくがっついてて、遠慮がなかった。 俺は全身揺さぶられる感覚に溺れていった。 気持ちいい…! 汗だくで二人で腰を揺らして、足を絡ませる。 荒い息を吐きながら、キスする。 俺もいつもより興奮してて、歯がガチッと当たるくらい自分から喰らい付いていた。 「あ、やだっ、もうイッちゃう!や、やぁっまだイキたくないっあっあっ気持ちいいの終わっちゃうぅっ」 バチュ、バチュ、バチュ! ずちゅっずちゅっ 「イきなよ、一晩中してあげるから。イッていいよ尾崎さん」 「あっ!あっ♡イクッイクッ!ああっ!」 俺は背中をのけぞらせてビクビク震えながら射精した。 「出てるっでてるぅ…♡」 それでも進藤くんはまだ腰を振ってて、お尻の気持ちいいのが終わらない。 やば、やばいこれっ! 「ああっ!イッたのに!や、気持ちいいの止まらない!やだ!もうやめてっああっあっ♡♡」 びくん!と腰が跳ねて、俺は初めてドライオーガズムを感じていた。 「あ…ぁあ…あ…」 「尾崎さん上手…中イキできたね。中すごい締まって気持ちいいコレ…」 進藤くんもイって、俺たちはまたキスをした。 俺は息が上がってて、ゼェゼェ言いながらベッドに倒れた。 「尾崎さん、もう一回しよ♡」 「え…?俺、もう…」 なんか、俺的にはすごく満足しちゃったんですけど…。 「こんなに煽っておいて、これで終われると思ってるの?」 「そ…それは…」 進藤くんが覆い被さってくる。 汗に濡れた精悍な顔がかっこよくてずるい。 「待って!少し休憩させて!あっだ、ダメ、ああっ♡♡」 体力が違うんだから手加減してよ! でも、なんだかんだで楽しい1日だったかな。 -------------------- 番外編もお読みいただきありがとうございます。 尾崎さん積極的になるの巻…のつもりですがいかがでしたでしょうか。 今書いている『美少年VTuberはイケボ男子と気持ちいいことしたい♡』という短編作品の皐月という男子も出してます。時系列的に前後していますが、今回のお話しはそっちの事件が終わった後の夏休みの風景という設定です。

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