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第3話

1ー3 泣く男 俺は、男が赤い顔をしてもじもじしているのに気づいて男の下腹の方を見た。 そこは、服越しでもわかるぐらい固く立ち上がっていた。 マジかよ。 俺は、男の着ていたズボンの紐を解いて脱がそうとしたが、男は、俺に抵抗した。 「やめろ!」 「何もしないって、このままじゃ、眠るのも辛いだろ?」 俺は、そう言って男のズボンを脱がせてやった。 男のものは、下履きを突き破らんばかりに頭をもたげていた。 俺は、下履きの上から男のものに触れた。 「何を!」 男が身を強張らせた。 俺は、笑いながら男の下履きを脱がせた。 勢いよく男のものが顔を覗かせ腹を打つ。 「こんなんじゃ、いくらなんでも眠れないだろう?楽にしてやるよ」 「や、めろ!」 俺は、男の言葉を無視して、それを口に含んだ。 「ふぁっ!」 男が声をあげるたのがかわいくて、俺は、妙に気が入ってしまうのを感じていた。 舌で舐めあげ、吸い、指で擦る。 男のものは、先走りを滴らせていたがなかなかいかなかった。 やっぱり、アルファだからか? 俺は、服を脱ぎ捨てると男の上に股がった。 すばやく後孔に潤滑油を塗り込めると、俺は、男のぬらぬらと濡れて光っているものの上に腰を下ろした。 「ん・・ふっ・・」 その圧迫感に思わず声が漏れた。 「あぁっ!」 ずぷんとおさまったとき、俺は、男の顔を見た。 男は、泣いていた。 「何?初めてでもないだろうに。何、泣いてるのさ?」 俺がきくと、男は、答えた。 「初めて、だ・・こんな、こと、するのは・・初めて、だ」 マジですか? 思ったより、こいつは若いのかもしれない。 そう思いながらも、俺は、腰を動かし始めた。 じゅぷじゅぷと水音がして、男の呼吸が荒くなる。 「やめて・・」 「泣くなって」 俺は、息を弾ませて動き続けた。 「俺だって、アルファとするのは、初めてなんだし」 アルファは、化け物みたいなものを持ってるとか噂にきいていたけどなんのことはなかった。 少し、サイズは大きいけど、普通の男と変わりはしない。 俺は、腰の動きをだんだんと速めていく。 「あっ!だめ、だ!出ちゃう!」 「出せよ!」 俺は、客に中で出されるのが嫌いだ。 腹が痛くなるし、後始末が大変だからな。 だけど、なぜか、こいつのはかまわないような気がしていた。 男は、俺の中に精を放った。 泣きながら眠りに落ちていくその男を見ていて、俺は、さすがに心が痛んだ。 俺は、そいつを1人で眠らせてやることにした。 部屋を出ると、俺は、店の外へと出ていった。 どこかで、野良猫の鳴き声がきこえていた。

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