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第31話

3ー7 快感に酔う 王は、俺の体を覆う薄布を解き、暴いていった。 「美しい。セイ、お前は、美しい」 「そんなこと・・」 俺は、王に見つめられるだけで体が高まっていくのを感じていた。 熱い。 体が、燃えるように熱かった。 「もう・・見ないで・・」 王は、俺の体を凝視していた。 「私に見つめられるだけでいきそうなほどに感じているのか?セイ」 「そ、それは・・」 俺は、体をくねらせて中心を隠そうとしたが、王は、無理矢理俺の体を押し開いた。 「よく見せてくれ、セイ」 「あっ・・」 「お前が私の視線だけで感じているところを」 「んぅっ・・」 俺は、恥ずかしくて堪らなかった。 なんで、王の言葉だけで俺は、達しそうになってるのか? こんなこと、他のどんな男たちに抱かれても経験したことのないことだ。 俺は、だんだん、焦れてきていた。 俺は、固く屹立したままいくこともできずにいた。 いきたい。 俺は、熱い吐息を漏らした。 触れて欲しい。 だけど、王は、焦らすように触れることもなく見つめるだけだった。 俺は、自分で自分自身に触れようとしたが、王に邪魔された。 「ん・・あぁっ・・お、ねがい・・いかせ、て・・」 「まだ、だめだ」 王は、俺の胸の頂きに舌を這わせて吸った。 「あぁっ!」 俺は、舐めしゃぶられて、背を反らしてその快感に堪えていた。 「は・・あっ・・」 「男に抱かれ慣れている者ならば、ここを弄られただけでいくこともあるそうだが、お前は、どうなんだ?セイ」 王が俺の胸の先端を摘まんで引っ張った。 その甘い痛みに、俺は、堪えられず声を漏らした。 「あぁっ・・そこ、だめぇっ!」 「お前は、不思議だな」 王は、俺の首筋に口づけした。 「その年まで男娼をしていた者にしては、慣れてない様子だし、ここも」 王は、なおも俺の胸を攻め続けた。 「花のように美しい、淡い色だ」 「はぁっ・・んぅっ!」 俺は、涙に潤んだ瞳で王を見た。 「も、だめっ・・おねが、い、です」 「ふっ・・」 王が笑った。 「かわいい寵姫にねだられてはくれてやらない訳にはいかんな」 王は、俺の体を押し開くと俺の後孔へと熱くて大きなものを押し付けた。 「それはっ!」 王は、俺の中へと押し入ってくる。 「あぁっ!」 俺は、痛みと同時に感じる快感に酔っていた。 「はぁっ!・・そんな、大き・・」 「セイ!」 王は、俺を貫き肉体の最奥まで突いてきた。 俺は、ただ夢中で王の体にしがみついていた。 「あっ!も・・腹の中、あんたで、いっぱい・・」 「もっといっぱいにしてやる」 王は、俺の中で抽挿を始めた。 体の奥まで王の形に拡げられていく。 俺は、もう意識を手放しかけていた。 それほどに激しい快楽だった。 「も、いっちゃう・・だめぇっ!出ちゃう!」 「俺もだ、セイ」 王の声が遠くで聞こえる。 俺は、体の奥で王の熱が解放されると同時に達していた。 「あっ、あ・・」 「眠れ、セイ」 王の声が聞こえた。 「ゆっくり、眠るがいい」 優しく唇に王が触れるのを感じて、俺は、眠りに落ちていった。

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