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第50話

4ー13 蕩ける 「アルテミアは、優しいな。だが、俺は、そうはいかんぞ」 達してしまってぐったりと床に横たえている俺をあぐらをかいた王が膝の上に抱えあげて下から突き上げた。 「んぁあっ!」 深く突き刺さった王のそれは、俺の体の奥まで届いて、俺は、思わず逃れようと体を捻った。 だが、王は、俺の腰を掴んで逃さない。 激しい抽挿に、俺は、頭が変になりかけていた。 快楽に支配されて、脳まで蕩けていく。 「あぁっ!もっと・・もっと奥まで、つらぬいて!」 俺は、口から唾液を滴ながら叫んだ。 「おれのこと、孕ませて!」 「孕ませてやる、セイ」 王が俺の腰を掴んで突きながら、囁いた。 耳朶を甘く噛まれて、ぞくぞくとする感覚が背筋に走った。 縛られたままのアルテミアさんが俺の胸に舌を這わせてくる。 ピチャピチャと水音をたてて、そこを舐め、吸われているうちに甘美な快楽が生まれてくる。 「んっ!そこ・・いや、だっ!」 俺が言うとアルテミアさんは、余計に強く甘く、そこに歯を立ててきた。 「ひぁっ!」 「また、固くなっているぞ、セイ」 王が、俺の前に触れてその鈴口に爪をたてた。 「やぁっ!・・そこ・・だめぇっ!」 王は、だんだんと激しくなっていく律動にあわせて俺のものを擦った。 「いくぅっ!も・・でちゃうっ!」 「私も、だ」 王が俺に命じた。 「一緒にいけ!セイ」 「あっ・・あぁっ!アーっっ!!」 俺は、達すると、体の奥に熱い迸りが放たれるのを感じながら、意識が遠退いていった。 目覚めると、俺は、馬車に揺られていた。 「大丈夫でございますか?セイ様」 ラウスが心配そうに俺のことを覗き込んでいた。 俺の体は、すっかり清められきちんと身なりも整えられていた。 俺は、熱い溜め息をついた。 「王が、セイ様は、もうすぐ遠くに旅に出られると仰っていましたが・・」 「ああ」 俺は、上の空で頷いた。 「そうらしい・・」 俺は、自分の行く末を思うよりも、ただ、あの男たちに与えられた快楽に思いをよせていた。

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