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第11話 年下のイケメン彼氏に甘やかされる週末♡(1)

「先輩…先輩、起きて?」 体を揺すられ、俺の好きな低くて優しい声で呼ばれる。 「ん…?しのだ?」 「おはよう先輩」 「ふぁあ~、今何時~?」 「もう9時過ぎてますよ」 「そっか、そろそろ起きるかぁ」 今日は休みで、俺の部屋には昨日から彼氏の篠田が泊まってる。 昨夜も遅くまでしてたから眠いし腰が痛いけど、朝ごはんの支度しないとな。 「先輩大丈夫?今日は先輩の好きな事だけする日にしよ?」 「え?何?なんで?」 「最近先輩のこといじめ過ぎたから今日は甘やかす日♡」 「え、マジで!やったぁ」 なんだなんだ?今日はやけに後輩くんが優しいぞ? でもそういえば、元々のイメージってこんな感じだよな。 背が高くてイケメンで、なんでも出来て彼女にも優しそうな王子様キャラ。 ただ不思議なのが、給湯室で聞こえたある女の子たちの会話だ。 「篠田くんと前付き合ってた子から聞いたんだけどぉ」 「え!なになに、気になる」 「篠田くんって付き合うと意外とドライで、女の子の方が夢中になってもあまりグイグイ来てくれないんだって~」 「えーそうなんだ!でも篠田くんレベルならわかるかも?ガツガツしてなそうだよね」 「そうそう。何にもしなくても女が寄って来ちゃうもんね」 だって。 おいおい、篠田がガツガツしてないって?どこ情報なんだよ。 いつもガツガツしてて怖いんだってば。 あいつは王子様の仮面を被った狼だぞ? 「センパーイ、何考えてるの?俺が隣にいるのにまさか他の男のこと考えてないよね?」 拗ねたような声の篠田から頬をくすぐられる。 「え?違うよお前のこと考えて…んむっ」 いきなりキスされた。 「んっあふっんん」 は~、篠田のキス気持ちいい…♡ マジで今日は甘やかしてくれるんだ?嬉しい…きもちいいよ… 「んっふ…ん」 「キスでトロトロになった先輩の顔好き♡」 だって篠田のキスすごい上手くて気持ちよくなっちゃうんだもん… 「あっ俺も…はぁ、はぁ。んっ。篠田の顔好きぃ…♡あむ♡」 ずっと見ていたくなるくらいイケメンだしね。 篠田の顔を両手で挟んで唇を甘噛みする。 ああ、なんでこんなに顔がいいんだ? 篠田の長い指が俺の下着の上から尻の谷間をスリスリと擦ってくる。 「あぅっ♡ダメだよ、朝ごはん作るから…」 俺は篠田の手を掴む。 「えー。先輩もうその気になってる顔じゃん?」 「でも腹減ってるから、一旦止めて」 いつもならここで問答無用で襲いかかってくるんだけど、今日は本当に俺の言うこと聞いてくれるみたい。 「わかった、我慢する」 なんか新鮮!可愛い年下彼氏って感じ! 普段なら適当にトースト焼いてサラダとフルーツで終わりなんだけど、気分が良くなった俺は今朝はフレンチトーストを作った。 「美味い!先輩ササっとこういうの作るの上手いよね」 「へへ、まあね」 「料理上手な奥さんで俺幸せだな」 「誰が奥さんだよ」 「先輩…♡」 イケメンの笑顔が朝から眩しいわ! 何だこれ、甘々な篠田ってなんか恥ずかしいぞ。 まぁでも俺はいつもいじめられてるけど、基本優しいよな。 「先輩どうしました?」 「え?何でもないよ。ただ、お前が彼女にドライだとか言われてるの聞いたことあるけどそんなの嘘だよなーって思って」 「え、本当だよ?」 「ウッソだー。お前がドライなら世の中みんなドライだろ」 「俺、女の子と付き合っててもあんまり自分からなんかしようと思った事ないし」 「え?!篠田が?」 「そうだよ。セックスも義務みたいな感じでとりあえずやってたし」 「嘘でしょ!?あんないつもしつこいのに!?」 「だからそれは先輩が相手だからなんだって」 嘘~。後輩くんは性欲まみれですごいなっていつも思ってたんだけど。 「先輩ごめんね…俺、先輩が可愛くていつもガツガツし過ぎてて…」 しゅんとしてる篠田レア! やだ…なんか庇護欲そそられるな? 「篠田…今日俺の好きにさせてくれるんだよね?」 「え?うん、そのつもりだけど」 「じゃー、これ早く食べてベッドいこ♡」 篠田はポカンとした顔をしてる。 呆けた顔でもイケメンなのさすがだな。 今日は俺がガツガツしちゃお。

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