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第22話 五十嵐さんにバレる……
学校が終わり放課後
今日は変態仮面さんとのお相手だ
すこし嫌だ、でも仕方ない
校門で誰かが話してる
高級車?すらっと背の高い男がうちの生徒と話している
でも俺には関係ない、下を向き携帯に目をやりながら歩いていくと急に声をかけられた
「あれ?歩夢君?」
「え?」と聞き覚えのある声とその名前で呼ばれることはあっちの世界しかないので反応に困った
「もしかしてOBで来てたの?」
そこに立っていたのは五十嵐さんだった。
「え…どうして五十嵐さんがここに?」
「俺の父さんの友達なんだ」
五十嵐さんと話しをしていたのは高木だった
それにも驚きが隠せない…
「あれ?五十嵐さん成瀬君は歩夢じゃなくて千鶴ですよ」
「あれ?そうなの?」
困惑する五十嵐
いろいろとばれてヤバイ逃げなきゃ
でも今度会ったときになんて説明すれば
「俺のクラスなか…」
とっさに手が高木の口元にのびた
!?高木がクラス仲間と言おうとしていたのにとめられる
とっさに伸びたので俺もびっくりする
「五十嵐さん、こんにちは今ここのOBで来てて高木君に案内役を頼んだんです、俺の役上身元バレルの困るので偽名使ってました、なので歩夢であってますよ」
その間も高木の口元に手をやり喋らせようとしない
そして高木を少し後ろにひき
「ごめん説明はするから今だけ口裏あわせてくれる?てか命令!!!」
「うーんわかった今回だけだからね」
うーんなんか訳ありか?
今度問いただしてみるか
「あ!高木くん俺の用はすんだからお父さんにそのこと伝えておいてね!」
「わかりました!ではまた」
高級車が走り去った
「でいつ説明してくれるの?」
「えーと今日はもう時間ないからまた後でもいいですか?」
「もう早川といい君たちはなにを隠しているのか…」
「え?早川のことなにか知ってるの?」
「ん?むしろ成瀬君知ってるの?」
「え?俺は…知らないですよ」
じーと見られてるわかってるけど早川のことも勝手に喋っちゃいけないし俺のことだって簡単に話していい内容じゃない…
下手したら高木を巻き込んでしまうかもしれない、それは避けないと……
「じゃそういうことで俺はいくね」
「ちゃんと話してね、心配してるんだから」
「心配ありがとう!」
ふぅーあぶね…
てかまさか五十嵐さんと高木が知り合いだったなんてまさかすぎて注意必要だな…
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